上陸前作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 14:19 UTC 版)
上陸部隊が行動を起こす前に、作戦地域では様々な準備が行われる。その代表となるのが、敵の防衛体制を破壊するために行うための爆撃で、沿岸防衛施設のほか、兵站上の重要地点や、反撃部隊の輸送のために使用される可能性がある道路網・鉄道網なども目標となる。またこのほか、本当の上陸点から敵の目をそらすための欺瞞・陽動作戦、沿岸防衛部隊の士気を挫くための心理戦も行われる。 上陸前作戦には、上陸点周辺の障害物除去作業も含まれる。障害物には、上陸用舟艇を狙って海中に仕掛けられた罠(機雷や尖らせた鉄骨)や、海岸に仕掛けられた地雷原、車両破壊用の罠などがある。特殊部隊により、これらの障害物を破壊したり、上陸部隊が避けて通れるように位置を特定したりする。特に機雷が敷設されている場合は、上陸作戦前に掃海艇を投入して、師団規模の上陸作戦であれば幅1キロの水路を確保する必要がある。 汀線上の障害物を啓開するアメリカ海兵隊員 隠密上陸するNavy SEALs隊員
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