上記の方法を組み合わせる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 05:08 UTC 版)
「カツ入れ」の記事における「上記の方法を組み合わせる」の解説
より高い効果が得られる。ただし、電源ユニットのコンデンサだけは話が別で、直流部以外のコンデンサをむやみに変えると特性が変化してしまい、発振して使い物にならなくなる。であるから、信頼のおける大容量電源ユニットを購入し、電源ユニット自体は改造しない方が安全である。 「下駄」は、本来はソケット実装されていた部品をアップグレードする際に、足りない部品を組み込むための手法であり、改修や改良、または設計ミスをフィックスするためのものであった。しかし、PCにおいてはアクセラレータという形で下駄実装を行うことが多く見られた。特に、ピン互換でないLSIを交換する際にはよく見られた手法である。ヨーロッパでは、AMIGA 500のMC68000を抜き取り、MC68040アクセラレータボードを挿すというものすらあった。電源供給用の下駄としては、電源の強化のため、三端子レギュレータと大容量コンデンサを搭載して、外から引いてきた12Vを利用し、5Vを作るものもあった。 これらの方法は、正確で安定な電圧を出力する電源ユニットを持っているか、LM317などとボリュームを併用するなどの工夫を行えば、非常に細かい単位で電圧を調整できる利点がある。その反面、ハードウェアを改造する段階で失敗すれば、その時点でほぼ間違いなく故障する。仮に改造に成功しても、部品から見ればあまりにも強引な手法で高い電圧を送り込まれることになり、部品が耐えられずに壊れてしまうことがある。ダイオードやコンデンサなどの部品を上手に使用していない改造であれば、なおさらその危険性は高まる。なお、本来「定格」という言葉は、その部品が耐えられる電圧(や性能諸元)を指し、データシートの定格の欄も、その前提で読まなければならない。 この方法を実施するには相応の装置・工具・知識・技術が必要であり、オーバークロックの記事に見られる「カジュアルなオーバークロック」を楽しむユーザにとっては、非常にハードルが高い。 ベンチマークの試合においては、この方法でカツ入れされたマシンは出場資格がなくなるか、一般的なチューニングを施されたマシンとは別のカテゴリにして競技するような規制(レギュレーション)が設けられる。 ハードウェア改造によるカツ入れの中で、実施が容易で比較的リスクが小さく、ある程度の数量がさばける見込みのある場合は、「カツ入れキット」と称される部品が販売される。カツ入れキットの中には、通常+12Vで動作する冷却ファンに高い電圧を与え、モーターの回転数を上昇させ冷却能力を改善するといった、半導体を対象としない製品も存在している。しかし、この方法は電力損失もモーターへの負荷も大きいので、同じ電圧でより高回転のファンに換装するか、より高い電圧(24Vや100V)のファンを使用するか、あるいはファンをもう一基増設すると望ましい。
※この「上記の方法を組み合わせる」の解説は、「カツ入れ」の解説の一部です。
「上記の方法を組み合わせる」を含む「カツ入れ」の記事については、「カツ入れ」の概要を参照ください。
- 上記の方法を組み合わせるのページへのリンク