ワル正伝
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1993年から1996年に『週刊実話』(日本ジャーナル出版)に連載 単行本は有朋堂より全7巻。スーパー格闘コミックシリーズとして刊行(発行:飯倉書房、発売:有朋堂)されたが、7巻以降は出版社倒産のため未刊行である(7巻発売の数ヶ月後には倒産)。刊行が続いていれば、全9巻で終わっていた模様。各巻の巻末には『ワル』についてと3ページにわたり、出版プロデューサーの名で荘田健一の解説がある。雑誌掲載時に広告が入っていた箇所は、単行本では新たに画が描かれている。また掲載時の扉ページも描き直し箇所がある。 『週刊実話』連載は4週1話完結の形式となっていた。当初は15ページの連載だったが、終盤は12ページの連載となり(12ページ時は5週1話)、全37話で完結した。 主人公の氷室に変化がみられ、ある意味、シリーズのターニングポイント的な作品。本編のサイドストーリー的な意味合いの、美杉麗子が登場の4巻と7巻にも、その変化の兆候が感じとられる。 刑務所から出所した氷室は(『新書ワルのラスト』で逮捕→服役)、服役中に知りえた更級十郎の世直し集団である地平同に加入し、悪党との激闘の日々を繰り広げる。更級が新婚旅行先の台湾で台湾マフィアに殺害されると、台湾に乗り込み仇を撃つ。直後に台湾警察に狙撃され湖底に消えて生死不明となる。 『ワル最終章』の単行本巻頭には、『ワル正伝』のあらすじおよび登場人物の紹介もある。また、その劇中においても、回想シーンで『正伝』でのことが描かれている箇所がある。 劇場作品『WARU』は『ワル正伝』の7巻後半部分と単行本未刊行部分がベースとなっているので、こちらでも単行本未刊行部分の箇所が補完できる。 清水宏次朗主演で実写化された。
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