ローソク岩とは? わかりやすく解説

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ローソク岩

読み方:ローソクイワ(r^osokuiwa)

太平洋無人島

所在 北海道釧路郡釧路町

島嶼名辞典では1991年10月時点の情報を掲載しています。

ローソク岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/18 02:27 UTC 版)

島泊漁港から見るローソク岩

ローソク岩(ローソクいわ)は、北海道余市郡余市町豊浜町沖、約550mに存在する[1] であり、無人島である。

概要

ローソク岩は、日本海に存在する無人島の1つで、面積は0.001km2である[2][3]ニセコ積丹小樽海岸国定公園の一部に指定されている[2]

積丹半島の海岸部分は断崖が連続し、その沿岸部には奇岩があちらこちら見られるが、このローソク岩も、そのような奇岩の1つに数えられる[4]。海面から45メートルを超える高さでそそり立つ[1]細長い特徴的な姿を持つ。岩質はハイアロクラスタイトと考えられている[1]。岩の上には神社が存在する。その形状から、「を指している」とも喩えられる。また人々の目を引いたことから、積丹半島(または、この岩が存在する自治体である余市町)のシンボル的な存在となっており、そして、観光資源の1つともなっている。昔はもっと太く、丸い岩だったものが、1940年8月2日の積丹半島沖地震の際に発生した津波のため半分に割れ現在の大きさになった。津波によって現在の形になる前は、この岩を「カムイ・イカシ」(男神)として崇め、女性が岩へ上がると不漁になると信じられていたので、そのような行為は禁じられていた。また、かつては、岩の周辺は千石場所と呼ばれニシンの良好な漁場であった[1]

ローソク岩は2016年にも先端の一部が欠け、それまでよりも鋭角な形状となった[5]

国道229号の新ワッカケトンネルの開通後、トンネルの古平側出口付近に眺望スペースとなる駐車帯が建設されている[6][7]。 ローソク岩を過ぎるとが沖に向って遠吠えしているように見えるセタカムイ岩がある。付近一帯の奇岩は、那須火山帯が生み出したものといわれている。

名の由来

現在のその形状がローソクを連想させたのではなく、まだ岩が津波前に丸かった頃、ニシンの大群のが岩に張り付きローソクのように光ったという説と、ニシンを追ったカモメの大群がこの岩にびっしりをし、糞中のリンの成分が夜間に、ぼーっと明るく光ったからだという説がある。

伝説

ニシンの豊漁に湧いたその昔(約500年前)、若い漁師女神からもらったを持ち魔物退治に出かけたまま戻らず、海に沈んだ兜と剣が岩になり海面に姿を現したという伝説が残されている。

その他の蝋燭岩

ローソク岩、ロウソク岩、蝋燭岩など、表記は様々だが、同名の岩はあちらこちらに存在する。以下は、そのリストである。

出典

  1. ^ a b c d ローソク岩”. 余市町. 2018年11月4日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 日外アソシエーツ編集 『島嶼大事典』 p.540 日外アソシエーツ 1991年12月20日発行 ISBN 4-8169-1113-8
  3. ^ a b 菅田 正昭 編・著 『日本の島事典』 p.214 三交社 1995年6月25日発行 ISBN 4-87919-554-5
  4. ^ 『ふるさとの文化遺産 郷土資料事典 1 北海道』 p.78、p.80 人文社 1998年2月1日発行
  5. ^ “奇岩「ローソク岩」まるで炎 先端一部欠け鋭角に”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20160507/k00/00e/040/191000c 2018年11月4日閲覧。 
  6. ^ 奇岩“ローソク岩”を安全に眺められる駐車帯の工事が始まります” (PDF). 小樽開発建設部. 2010年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月10日閲覧。
  7. ^ 国道から安全に奇岩「ローソク岩」眺められるようになります”. 余市町. 2012年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月6日閲覧。
  8. ^ さわやか自然百景, 北海道利尻山
  9. ^ 日外アソシエーツ編集 『島嶼大事典』 p.539 日外アソシエーツ 1991年12月20日発行 ISBN 4-8169-1113-8
  10. ^ 日外アソシエーツ編集 『島嶼大事典』 p.541 日外アソシエーツ 1991年12月20日発行 ISBN 4-8169-1113-8
  11. ^ a b 加藤 碵一、須田 君阿 『日本石紀行』 p.6 みみずく舎 2008年9月8日発行 ISBN 978-4-87211-896-4
  12. ^ 岩手県宮古市 ローソク岩”. 宮古市 産業振興部商業観光課. 2015年10月13日閲覧。
  13. ^ 見どころ(観光情報)”. 西ノ島町. 2018年11月4日閲覧。
  14. ^ 『屋久島の森林』 熊本営林局屋久島森林環境保全センター、1996年

関連項目

外部リンク

座標: 北緯43度15分10.7秒 東経140度43分24.3秒 / 北緯43.252972度 東経140.723417度 / 43.252972; 140.723417


ローソク岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/15 02:56 UTC 版)

海食柱の一覧」の記事における「ローソク岩」の解説

ローソク岩は、北海道存在する海食柱過去津波によって一部崩れたことで知られており、この例からも海食柱はいずれ崩れ運命にあることが判る

※この「ローソク岩」の解説は、「海食柱の一覧」の解説の一部です。
「ローソク岩」を含む「海食柱の一覧」の記事については、「海食柱の一覧」の概要を参照ください。

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