ロマネ‐コンティ【(フランス)Romanée-Conti】
ロマネ・コンティ
ロマネ・コンティ
ロマネ・コンティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/15 22:58 UTC 版)
ロマネ・コンティ(仏: Romanée-conti)とは、ブルゴーニュ地方に存在するドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC)社が単独所有する特級畑(グラン・クリュ)、もしくはそこで生産されるブドウから作ったワインである。
概要
ロマネ・コンティはブルゴーニュのヴォーヌ=ロマネ村に存在する約1.8ヘクタールの畑であり、アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレにおいて特級の格付けがなされている。東南東に向いた日当たりの良い斜面であり、石灰質の土壌と合わせ、ブドウ栽培に極めて適したテロワールを持つ[1]。
ワインの平均年産は、約6,000本程度(順調な年で7,000本程度、不調な年で4,000本程度)と極めて稀少性が高く、世界一高値で取引されるフランスワインの一つである。またその価格と稀少性の高さから、「飲むよりも語られる事の方が多いワイン」として、しばしば言及される。ロマネ・コンティは、どんなに安くても1本100万円は下らず[2]、良作年の物は1本200万円、状態や希少性によっては1本で6000万円以上になったこともある[3]。
名前の由来
もともとロマネ・コンティの付近では古代ローマ時代から良質なワインが産出されることが知られており、ローマ人により「ロマネ」の名がけられた。「コンティ」は18世紀仏ブルボン朝のコンティ公 (prince de Conti) に由来する。コンティ公ルイ・フランソワ1世は、国王ルイ15世の愛人ポンパドゥール夫人との争奪戦の末、1760年にこの畑を手に入れた[1]。
エピソード
- 2007年5月22日、ニューヨーク市で開催されたクリスティーズの競売では、1985年産の「ロマネ・コンティ」1ダースが23万7,000米ドル(1本あたり約2万米ドル)で落札された。ブルゴーニュワインとしては競売史上の最高額。
- 2009年9月20日放送の日本テレビ系『おしゃれイズム』(ゲスト・藤原竜也)にて[4]、赤坂のバーで番組予算5万円分のロマネコンティをグラス注文したところ、サーブされたのは僅か30ccだった(ワイングラスの10分の1未満)。ちなみに、この時のボトルの値段は、消費税込94万5千円(2004年物)で、サービス料込みで110万円程度だった。
脚注
- ^ a b “世界で最も高値で取引されるワイン、ロマネ・コンティとは?”. ENOTECA online. 2022年12月30日閲覧。
- ^ “フランス ロマネ・コンティ 価格比較”. kakaku.com. 2020年4月19日閲覧。
- ^ “1本約6000万円!「ロマネコンティ1945年産」はなぜ高いのか”. ダイヤモンド・オンライン (2019年8月4日). 2022年10月29日閲覧。
- ^ “価格.com - 「おしゃれイズム」2009年9月20日(日)放送内容 | テレビ紹介情報”. kakaku.com. 2020年4月19日閲覧。
関連項目
ロマネ・コンティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 14:04 UTC 版)
「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」の記事における「ロマネ・コンティ」の解説
詳細は「ロマネ・コンティ」を参照 ブドウの種類:ピノ・ノワール ワイン畑:1.8ヘクタール(モノポール) 木の平均年数:53年 平均製造量:450ケース/年 750mL瓶の平均価格:13,092ドル ロマネ・コンティの畑で生産される主力ワインについて、ワイン評論家クライブ・コーツは次のように述べている。 「世界で最も希少で、最も高価な-そしてほぼ常に最高の-ワインである…もし1ケース入手することができるなら-それは大いなる「もし」だが-若いもので5,000ポンド以上、ヴィンテージものでその2倍か3倍支払わなくてはならないだろう…。これは想像出来得る中で最も純粋で、最も高貴で最も強烈なピノ・ノワールの代表である。ただおいしいだけではない:他の全てのブルゴーニュワインを評価するための基準なのである。」
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