レイリ / 零里
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 04:44 UTC 版)
1565年生まれ。百姓の娘として生まれる。11歳の時に長篠の戦いで敗れた武田兵を追う首狩りの中で一家が襲撃を受け、父・母・弟がレイリを逃がすために盾となり死亡する。この際、長篠の敗戦で逃亡中であった岡部丹波(岡部元信)に命を救われ、孤児として丹波の下で育つ。15歳になるころには、丹波の家臣との木剣による打ち合いで敵うものがいないほどの剣技の上達を見せ、自分を逃がすために死んだ家族のように「恩人である丹波の盾として死ぬ」ことを生きる目標にする。しかし、丹波が最前線である高天神城に異動になるという命令が出た際に、レイリを戦場から引き離したかった丹波の思惑と、伝令に訪れた土屋惣三(土屋昌恒)に武田信勝の影武者候補として見初められたこととが重なって、丹波と離れ、信勝の影武者としての生活をはじめることとなる。その過程で武田家中の様々な人物との交わりを経て「死にたがり」から脱却し、自分を愛おしんでくれた人達のためにも生きなければならないと考えを改め成長を重ねてゆく。多くの武田家臣が見間違うほど容姿が武田信勝に酷似していることを活かして、真田昌幸から情報を聞き出したり、高天神城で玉砕論に傾く籠城の将たちに脱出するよう促したりするなど暗躍する。影武者生活の中で馬術・弓術・忍びの技なども人並み以上に習得し、重包囲された高天神城に忍び込んだり、家康の背後に計3度も忍び寄るなど武術を活かした活躍も見せる。「レイリ」は百姓の父がつけた名前であるが、漢字表記の「零里」は武田信勝の命名による。
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