リック・フレアーの引退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/10 15:24 UTC 版)
「レッスルマニアXXIV」の記事における「リック・フレアーの引退」の解説
2007年のドラフトにおいてRAWに移籍したリック・フレアーは、途中3か月の欠場を経て11月26日に復帰し「私は引退しない」と宣言した。これに対しビンス・マクマホンから「もし1試合でも負けたら強制的に引退とする」と通告されたため、以後の試合はすべて「負けたら引退」マッチとなり、レッスルマニア前最後のRAWでの対戦相手もビンスであった。ミスターケネディやM.V.P等の新規精鋭を退け、全勝を続けるフレアーであったが、レッスルマニア前のRAWのスピーチ中にショーン・マイケルズが乱入、レッスルマニアにおける試合で自身がフレアーのキャリアに終焉を告げると宣言、フレアーはこれを快諾しレッスルマニアにおいてフレアーのキャリアがかかった試合が行われることが決定した。 レッスルマニア前日のWWE殿堂式典にて、プレゼンターのトリプルHに紹介され、フレアーは史上初の現役レスラーとして殿堂入りを果たした。 レッスルマニア当日、試合直前のインタビューにおいてフレアーは自身の有名な語録 "To be the man you have to beat the man!" 「一流になりたければ、一流を倒せ!」という一言のみをスピーチし、リングに向かった。試合序盤は昨年のレッスルマニアにおけるジョン・シナ戦で相手を手玉に取っていたマイケルズが今度は逆にフレアーに翻弄され、フレアーの調子に流されるような展開をみせた。試合が進むにつれ両者の年齢では考えられないほどの壮絶な攻防が繰り広げられ、マイケルズが実況席側にムーンサルトを敢行した際に、実況席の机が上手く壊れずマイケルズが腹筋を痛める緊急事態も起こった。試合終盤になると両者ともに立つのがやっとなほど疲弊しきっていたが、お互いの顔を見つめた瞬間、マイケルズが何か言葉を発しスイート・チン・ミュージックをヒット。スリーカウントを取られフレアーの長いキャリアに終止符が打たれた。後に明かされたところによると、この場面で発した言葉の内容は"I'm Sorry ... I Love You"であった。 この試合はプロレスリング・イラストレーテッド紙において08年の年間最高試合に選出されている。 翌日のRAWにおいてフレアーの引退セレモニーが開催され、ショーン・マイケルズ、クリス・ジェリコ、ジ・アンダーテイカー、ビンス・マクマホンといったベビー・ヒールに関わらずWWEの全スーパースターがフレアーを祝福し、多くのファンが引退を惜しんだ。 なお、フレアーはWWEと契約が切れた後もハルク・ホーガンの自主興行やTNAにおいて試合復帰しているが、WWE公式においてはこの試合がフレアーの引退試合と定められている。
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