ライト兄弟との係争とは? わかりやすく解説

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ライト兄弟との係争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/11 21:44 UTC 版)

グレン・カーチス」の記事における「ライト兄弟との係争」の解説

飛行テスト先立つ1908年6月20日ライト兄弟カーチス対しジューン・バグ」が兄弟所有たわみ翼特許侵害している旨の警告書を送っていた。しかし事実上これを無視し1909年3月20日カーチス自身航空会社ヘリング・カーチス社を設立して飛行機の製作を開始した8月ライト兄弟提訴1910年1月裁判カーチス敗訴し会社倒産憂き目見た。しかし6月控訴審判決は覆り、会社再興された。 さらに1914年ライト兄弟抗争状態にあったスミソニアン博物館チャールズ・ウォルコット手を組みカーチス1903年失敗したサミュエル・ラングレー製作の飛行機エアロドローム」を水上機改造し6月2日飛行試験成功させた。これはカーチスにとっては特許紛争有利に運ぼうと、ウォルコットにとってはラングレーの名誉を回復するために画策されたものだったしかしながらカーチスによるこの「改造」は、ほとんど原形とどめない程に徹底したものであり、これをもってラングレーライト兄弟よりも先に飛行可能な機体開発していた」と主張する事は不当であると後に認められている。 その後カーチスライト兄弟争い続いたが、1917年第一次世界大戦への参戦契機に、アメリカ政府主導により航空機製造業協会設立され、同協会による航空機関連特許集中管理実施された事で終止符打たれた。その背景には軍事用として飛行機注目されていたことがあった。カーチス自身1910年には既に彼が製作したゴールデン・フライヤー」号改良型偵察巡洋艦バーミンガムから初の艦載機離陸成し遂げており、1911年には飛行艇完成した功績認められ第1回コリアーズ賞を受賞していた。1917年カーチス陸軍用戦闘機製造に関する契約アメリカ政府結んだ1929年カーチス設立航空会社当時社名は、カーチス・エアロプレーン&モーター社)とライト兄弟設立会社(同、ライト・マーチン社)は合併しカーチス・ライト・コーポレーション設立された。

※この「ライト兄弟との係争」の解説は、「グレン・カーチス」の解説の一部です。
「ライト兄弟との係争」を含む「グレン・カーチス」の記事については、「グレン・カーチス」の概要を参照ください。

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