ユルリ島の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 15:40 UTC 版)
ユルリ島は古くから船の泊地として知られ、天明年間(1781〜1789年)の初めの頃に書かれた古い文献に登場する。 文化年間(1804〜1818年)以前にはアイヌがユルリ島に住居し、魚を獲っていたという記録が残っている。 江戸時代(1798年)、高田屋嘉兵衛が、航路安全を計りユルリ島に根室初の金刀比羅神社を創祀。天保14年(1843年)、根室市穂香に移転。 明治時代(1868〜1912年)の初め頃から漁家約9戸がユルリ島に渡り昆布を採っていた。 大正5年(1916年)には北日本養狐場が、ユルリ島で銀狐の飼育をはじめるが約10年で閉鎖。戦時中には軍が放牧養狐をおこなっていたという証言が残っている。島には砲台も整備されたが後に撤去されたと言われている。散兵壕と思われる土塁跡は現在も島に残っている。 大正時代(1912〜1926年)の終わり頃からユルリ島では馬の放牧がおこなわれる。ユルリ島での馬の放牧は約100年の歴史をもつ。第二次世界大戦戦後のユルリ島の馬の歴史は#ユルリ島の馬を参照。 昭和38年(1963年)、ユルリ島が北海道により天然記念物に指定される。しかし島民の生活や馬の放牧が規制されることはなかった。 昭和46年(1971年)、ユルリ島から人が去り無人島となる
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