ユルリ島での活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 04:26 UTC 版)
岡田敦は2011年から北海道根室沖のユルリ島に生息する野生馬の撮影を続けている。 ユルリ島は北海道の天然記念物に指定されているため、学術調査以外での上陸は認められていない。そのためメディアが島に上陸することもなく、北海道でも無名の存在であった。 岡田が撮影を始めた時、ユルリ島にはすでにオス馬がいなかった。島に生息する12頭のメス馬は、やがて消えゆく運命だった。しかし、岡田が撮影を始めたことがきっかけとなり、ユルリ島の存在は徐々に注目されるようになった。 2017年、ユルリ島での一連の作品が評価され、岡田は東川賞特別作家賞を受賞する。メディアでも岡田の作品や活動が頻繁に取り上げられ、ユルリ島への世間の関心も高まっていった。同年、根室で「根室・落石地区と幻の島ユルリを考える会」が設立される。 2018年、「根室・落石地区と幻の島ユルリを考える会」が、ユルリ島の環境や馬を保全するプロジェクトを立ち上げ、同年9月、ユルリ島に新たに3頭の馬が加わった。岡田の作品が地域を動かす起因となった。
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