メシアとしてのムハンマド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 01:57 UTC 版)
「バルナバによる福音書」の記事における「メシアとしてのムハンマド」の解説
バルナバによる福音書のある版Template:Specifyによれば: Then said the priest: "How shall the Messiah be called?" [Jesus answered] "Muhammed is his blessed name". —Chapter 97 また、 Jesus confessed, and said the truth: "I am not the Messiah." —42:2 以上の宣言は、イエスはクルアーンにおいて預言者として言及されるだけでなくアル・マシフ(アラビア語でメシアを指す)としても言及されるというイスラームの教えと矛盾する。クルアーンではアル・マシフは決してムハンマドに言及する際には用いられず、クルアーンでこの称号を帯びる唯一の人物はイーサーつまりイエスであると指摘しておくことも重要である。バルナバによる福音書は改竄されており、ゆえに矛盾がみられるのだと主張するムスリムの学者もいる[要出典]。また、メシアという語はイエス・キリストに対する一般的な称号だが、その意味する「油を注がれた者」は王に選ばれたダビデやその息子ソロモンに帰されると主張する者もいる。これはサヒーフ(真正)であるハディースによればイスラームにおいて終末に現れてアル・マシフ・アド・ダッジャル(偽メシアを意味する。アンチキリストを参照)を打ち倒すのに協力するマフディーに言及しているのだと述べるムスリムの研究者もいる[要出典]。 しかしながらクルアーンでは、明らかにメシアの名前はイーサーであると述べられている(ちなみにアラビア語を用いるキリスト教徒はイエスを「ヤス」と呼ぶ。これはヘブライ語やアラム語でのイエスの呼称イェシュアと同語源である): そこで天使らは宣言した、「これマルヤム。かしこくもアッラー様の嬉しいお告げじゃ、(お前は)神から発する御言葉を(産みまつるであろう)。その名はメシア。マルヤムの子イーサー。その御方は現世にても来世にても高きほまれを受け、神のお傍近き座につかれるであろう。」 —スーラ 3:45、井筒俊彦訳
※この「メシアとしてのムハンマド」の解説は、「バルナバによる福音書」の解説の一部です。
「メシアとしてのムハンマド」を含む「バルナバによる福音書」の記事については、「バルナバによる福音書」の概要を参照ください。
- メシアとしてのムハンマドのページへのリンク