みやこ‐わすれ【都忘】
都忘
都忘
ミヤコワスレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 03:15 UTC 版)
ミヤマヨメナの日本産園芸品種として多く栽培され、開花期は5〜6月頃である。ミヤコワスレの名は、鎌倉時代に承久の乱に敗れた順徳天皇が北条家によって佐渡島に流された際に、この花を見て心を慰め、都恋しさを忘れたとの伝承による。この由来によって花言葉は「別れ」や「しばしの憩い」などといわれる。ただし栽培の歴史は江戸時代からとされる。文化2年(1805)には既に記録があり、これ以前から栽培されていたと見られる。花色は紫・桃・白などもあるが、もっとも好まれるのは紫であり、切り花でミヤコワスレとして流通するのは紫のものだけである。種子には稔性がなく、株分けでのみ繁殖させる。 切り花栽培は静岡県西遠地方で古くから盛んで、草丈を伸ばして開花を促進させるのが特に技術を要する点であったという。これには後にジベレリンが用いられるようになった。
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