ミヤコグサ共生根粒菌の研究
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「ミヤコグサ」の記事における「ミヤコグサ共生根粒菌の研究」の解説
ミヤコグサが野生環境下で共生する根粒菌は主にMesorhizobium[メソリゾビウム]属に属し,ミヤコグサ根粒菌としてM. japonicum MAFF303099とM. loti TONO の2株のゲノム解析が完了され,公開されている。 ミヤコグサ属に共生する根粒菌の研究は,1949年までさかのぼることができる。1965年には,ミヤコグサ属の中でも"old-type"な共生を営むL. uliginosusと"advanced-type"な共生を営むL. corniculatusとして区別され,1970年代よりL. corniculatusを用いた菌体外多糖や微細構造研究などが盛んに行われるようになった。そして,1982年にL. corniculatusにより単離されたRhizobium loti NZP2213が記載される。しかし,R. lotiは,それまでに記載されていたRhizobium属やBradyrhizobium属の根粒菌に対して遺伝的に独立であることが示されたことより,"fast-growing rhizobia" (Rhizobium属)と"slow-growing rhizobia" (Bradyrhizobium属)の中間として"meso-growing rhizobia" Mesorhizobium属とすることが1994年に武漢で開催されたInternational Symposium on Diversity and Taxonomy of Rhizobiaで提唱され,1997年にMesorhizobium属が新属として認められた。
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