ミフクラギ属とは? わかりやすく解説

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ミフクラギ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/14 03:30 UTC 版)

ミフクラギ属
ミフクラギ Cerbera manghas
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
階級なし : asterids I
: リンドウ目 Gentianales
: キョウチクトウ科 Apocynaceae
: ミフクラギ属 Cerbera
学名
Cerbera
L.
  • 本文参照

ミフクラギ属(学名: Cerbera)とは、キョウチクトウ科の一つである。毒性の強さで知られるキョウチクトウ科の他属と同様に、動物にとって致命的な毒性を発揮するが複数見られる。

特徴

高さ6-16メートルの常緑低木あるいは常緑高木で、は高盆形で先が5裂し、果実核果となり、種子は繊維質で覆われている[1]

The Plant List (2013) と Hassler (2018) により共通して認められているのは以下の6種である。Hassler (2018) はさらに1変種と1品種を認めている。分布情報は Hassler (2018) によるが、日本にはミフクラギ琉球諸島に見られるのみである。

利用

オオミフクラギ(C. odollam)は英語名を suicide tree〈自殺の木〉というほど毒性が強い[1]。本属の毒成分は全株、とりわけ種子に含まれるケルベリン英語版(cerberin)などのアルカロイド配糖体で、誤食した場合は吐き気嘔吐下痢麻痺などを起こし、重篤な場合心拍が不安定となり、呼吸困難に陥って死に至る[1]ミフクラギC. manghas; : sea mango〈海のマンゴー〉)の種子毒はかつて毒流し漁殺鼠剤に用いられていた[1]。本属の種子はこのように有毒であるが、乾燥したものが室内装飾に利用されることもある[1]

ただし、本属植物果実の毒による中毒をおこさない生物も存在する。それはヒクイドリ属の鳥であり、彼らはコバナミフクラギ(C. floribunda)の実を好んで食べ、一方消化されずに排泄されたコバナミフクラギの種子は萌芽するという共生関係が見られる[3]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 土橋 (2015).
  2. ^ a b c d 米倉・梶田 (2013-).
  3. ^ Essig (2015:162).

参考文献

英語:

日本語:

  • 土橋, 豊『人もペットも気をつけたい 園芸有毒植物図鑑』淡交社、2015年、159頁。 ISBN 978-4-473-03959-0 
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info (2018年9月17日).



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