マーシャルタウンの小さな家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 08:29 UTC 版)
「モード・ルイス」の記事における「マーシャルタウンの小さな家」の解説
家の正面の壁には、いくつかの小さな常緑樹が不規則な配置(自然の中の木々のように)で描かれていた。 家の大きさはわずか4×3.8m2で、たった一つの部屋にキッチン、ソファ、テーブルが配置され、ロフトに寝室を設けていた。電気・水道は無く、暖をとるのには料理用の薪ストーブが使われていた。それでも、壁・ドア・キッチン用品・インテリアなどあらゆる物と場所が、明るい色の絵の具で彩色され温かな雰囲気を醸し出していた。 1970年にモード、1979年にエヴェレットが亡くなった後、家の状態は悪化する。ディグビー郡の人々は、家の保存、維持、修復の為に市民グループ「モード・ルイスの家を保存する会」(The Maud Lewis Painted House Society)を設立する。長年このグループは資金の調達に努めるが、より大きな組織に委ねることが家の保護に重要であると考えるようになる。 1984年に、家はノバスコシア州政府に売られて、ノバスコシア美術館(英語版)の管理下におかれることになる。1996年には、カナダ文化遺産省と地元の銀行、個人の寄付により資金を調達し、家の内部の物品も含めた徹底的な保存・修復作業が始められた。元の色や形を失った物も多かったが、1965年に放送されたテレビ番組の取材テープを参考に、最良だった1965年当時の状態に復元された。 完全に修復された家は、モードの絵画と共にハリファックスのノバスコシア美術館の屋内中央に移転され常設展示されている。
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