ホーム用とビジター用のユニフォーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 09:33 UTC 版)
「野球ユニフォーム」の記事における「ホーム用とビジター用のユニフォーム」の解説
プロ野球の球団はホーム及びアウェイ用に2種類以上のユニフォームデザインを用意しており、多くのチームは白色を基色とするホームゲーム用にニックネーム、灰色その他の色をベースとするビジターゲーム用に都市名を入れている。 1880年代には、ポジションごとに異なる色や柄のユニフォームを着用し、ストッキングの色のみで所属チームを識別するという試みも行われたが定着しなかった。1888年にはナショナルリーグのデトロイト・ウルバリンズとワシントン・ナショナルズ、またアメリカン・アソシエーションのブルックリン・ブライドグルームス(現ロサンゼルス・ドジャース)が初めてストライプのユニフォームを使用した。ブルックリン・ブライドグルームスは1889年にチェック柄のユニフォームを使用し、それを1907年(スーパーバス時代)と1916-1917年(ロビンス時代)に復活させた。サテン(本しゅす)のユニフォームは繊維の光沢がより光を反射して見やすいので、ブルックリン・ドジャースを含む複数のチームによってナイトゲーム用として採用された。 19世紀の終わりまでに、本拠地の野球場での試合(ホームゲーム)用と相手チームの球場での試合(ビジターゲーム)用の2種類のユニフォームを使い分けるという慣習が定着した。ホームでは白いユニフォーム、ビジターではグレーや無地の紺、黒などのユニフォームを着ることが一般的となった。この習慣の初期の例として1907年にビジター用として青いデザインのユニフォームを使用し始めたブルックリン・スーパーバス(現ロサンゼルス・ドジャース)が挙げられる。 1916年にはサンフランシスコ・ジャイアンツのビジター用ユニフォームに紫の線のタータン柄が登場し、他の種類のビジター用ユニフォームは無地の紺、もしくは黒の生地で周りが白いものだった。カンザスシティ・アスレチックス(現オークランド・アスレチックス)のホーム用、ビジター用のユニフォームは1963年にチャーリー・O・フィンリーによって金色と緑色に変更された。一部のチームは1970年代から1990年代初頭にかけて水色のビジター用ユニフォームを使用した。初期のストライプ模様はユニフォームの長さに合わせて、ピンストライプ(細縞)と呼ばれる長いストライプ模様に発展した。1907年にメジャーリーグの一部のチームが初めてこのピンストライプを採用し、観衆がよりはっきり選手達を見えるように1912年に広まった。
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