ホルムスク機関区
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「北真岡駅 (樺太)」の記事における「ホルムスク機関区」の解説
ホルムスク=セヴェルヌイ駅北方に隣接するホルムスク機関区(Локомотивное депо Холмск)は、1926年に豊真線逢坂 - 手井間開通に合わせ、真岡機関区として開設された機関区で、旧樺太西線および現在のシャフタ=サハリンスカヤ─アルセンチェフカ線で運用される動力車の車両検修基地である。電報番号はТЧ-2。真岡機関区開設時に設けられた日本時代の扇形庫と汽車製造製の転車台が戦後も長く使用されていたが、老朽化に伴い扇形庫は2014年に、転車台は2018年にそれぞれ解体され現存しない。ソ連時代には扇形庫に併設して本線と並行する矩形庫が増築され、1980年代には客車の車体洗浄装置が設けられた。 広軌化以前はТГ16形、ТГ21形、ТГ22形、ТГМ7形、ТГМ11形、ТГМ11А形、ТУ8Г形のディーゼル機関車と、Д2形ディーゼル動車を配備。また工事や事故復旧用の職用車として操重車と長物車および日本時代の客車を転用した要員輸送車が所属していた。また近年までホルムスク=ユージヌイ駅構内に日本時代の雪かき車「ワジマ」(Вадзима)やソ連時代のСМ2形などの除雪車数台とТУ8Г形軌道モーターカーなどを留置していた。 このほか、ホルムスク海洋貿易港には港湾支区(Портовое депо)があり、本機関区所属の入換用機関車がワニノ・ホルムスク鉄道連絡船桟橋において車両の引き出し・積み込みを行っているほか、2019年に実施された島内広軌化まで4両分の台車を一度に交換する台車交換装置を用いた広軌─狭軌の台車交換作業も所管していた。 ホルムスク機関区(2016年) 2018年に解体された旧真岡機関区時代の転車台(2016年) 転車台に残っていた汽車製造の製造銘板(2016年)
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