ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/09 15:13 UTC 版)
ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- | |
---|---|
Hot Fuzz | |
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監督 | エドガー・ライト |
脚本 |
エドガー・ライト サイモン・ペッグ |
製作 |
ニラ・パーク ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー |
製作総指揮 | ナターシャ・ワートン |
出演者 |
サイモン・ペッグ ニック・フロスト ジム・ブロードベント ティモシー・ダルトン |
音楽 | デヴィッド・アーノルド |
主題歌 |
スーパーグラス 「コウト・バイ・ザ・ファズ」 |
撮影 | ジェス・ホール |
編集 | クリス・ディケンズ |
製作会社 |
ユニバーサル・ピクチャーズ スタジオカナル ワーキング・タイトル・フィルムズ ビッグ・トーク・プロダクションズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 121分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $16,000,000 |
興行収入 | $80,573,774[1] |
『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(Hot Fuzz)は、2004年の『ショーン・オブ・ザ・デッド』に続くエドガー・ライト監督・脚本、サイモン・ペッグ脚本・主演作品。ブラック・コメディおよびアクションでありながらサスペンスの面を併せ持つ。ライト・ペッグ・フロスト・パークの関与する「スリー・フレーバー・コルネット3部作」第2作目に相当する。
あらすじ
ロンドン警視庁のニコラス・エンジェルは、大学と警察学校でトップの成績を残し検挙率もトップのエリート警察官。ところが余りの有能さゆえに上司や同僚から妬まれ、田舎町サンドフォードに左遷させられてしまう。
ほとんど犯罪など起こらないサンドフォードでニコラスを待っていたのは、呑気でいいかげんな仲間たちと共に退屈な仕事に従事するばかりの日々。警視庁本庁と同じ調子で四角四面に働く彼は周囲と馴染めず、ここでも浮いた存在になっていく。
ある日、自動車死亡事故が起き同僚たちが粛々と後処理をする一方でニコラスは不可解さを隠せずにいられなかった。町ではその後も、邸宅がガス爆発で丸ごと消し飛ぶ、古い教会の外壁が崩れ落ち人の頭を直撃するなどの事故が発生する。
ニコラスはこれらのことを意図的な殺人事件と目論んで調査を進め、町の有力者や有志たちによる団体「近隣監視同盟」が彼らが町の品位を落とすと見なした人物の殺害を続けていたことを知る。
法を無視する監視同盟の存在に怒ったニコラスは銃器で武装をし、同じく武装した監視同盟のメンバーたちとアクション映画さながらの銃撃戦の末に一網打尽にする。
これで名を高めたニコラスは本庁への栄転を打診されたが断りサンドフォードでの勤務を続ける。そしてアクション映画のようにパトカーを操っているシーンで物語は終わる。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- ニコラス・エンジェル巡査部長: サイモン・ペッグ(横島亘)
- ダニー・バターマン巡査: ニック・フロスト(茶風林)
- フランク・バターマン警部補(署長): ジム・ブロードベント(西村知道)
- サイモン・スキナー: ティモシー・ダルトン(土師孝也)
- アンディ・ワインライト刑事: パディ・コンシダイン(鈴木貴征)
- ケネス警部: ビル・ナイ(野沢那智)
- ジョイス・クーパー: ビリー・ホワイトロー(滝沢ロコ)
- トム・ウィーバー: エドワード・ウッドワード(佐々木敏)
- ターナー巡査部長: ビル・ベイリー(佐藤晴男)
- アーサー・ウェブリー: デイビッド・ブラッドリー
- ティム・メッセンジャー: アダム・バクストン(加藤亮夫)
- ドリス・サッチャー警部補: オリヴィア・コールマン
- ジョージ・マーチャント: ロン・クック
- ジェームズ・リーパー: ケネス・クラナム
- ロイ・ポーター: ピーター・ワイト(佐藤晴男)
- メアリー・ポーター: ジュリア・ディーキン
- トニー・フィッシャー巡査部長: ケヴィン・エルドン(岡野浩介)
- 首都警察巡査部長: マーティン・フリーマン(後藤敦)
- フィリップ・シューター師: ポール・フリーマン(塚田正昭)
- ボブ・ウォーカー警部補: カール・ジョンソン
- イヴ・ドレイパー: ルーシー・パンチ(樋口あかり)
- レスリー・タイラー: アン・レイド
- アンディ・カートライト警部補: レイフ・スポール
- マーティン・ブロワー: デイヴィッド・スレルフォール(後藤敦)
- ロビン・ハッチャー医師: スチュアート・ウィルソン(稲葉実)
- マイケル・アームストロング/ラーチ: ロリー・マッキャン
以下はカメオ出演
- ジャニーン: ケイト・ブランシェット(樋口あかり)
- サンタの格好をした泥棒: ピーター・ジャクソン
- デヴィッド・アーション: スティーヴ・クーガン(加藤亮夫)
- 棚積み作業員: エドガー・ライト
スタッフ
- 監督: エドガー・ライト
- 製作: ニラ・パーク、ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー
- 脚本: エドガー・ライト、サイモン・ペッグ
- 製作総指揮: ナターシャ・ワートン
- ラインプロデューサー: ロナルド・ヴァスコンセロス
- 撮影監督: ジェス・ホール
- 美術: マーカス・ローランド
- 編集: クリス・ディケンズ
- 衣装: アニー・ハーディング
- ヘア・メイク: ジェイン・ウォーカー
- 音楽: デヴィッド・アーノルド
- 音楽監修: ニック・エンジェル
- キャスティング: ニーナ・ゴールド
- VFX: ダブル・ネガティブ
日本での劇場公開
2008年4月、映画ニュースサイトシネマトゥデイは、本作がギャガ・コミュニケーションズによって7月上旬より日本で劇場公開され、ライトの来日も決定していると報じ[2]、数日後にはギャガからも発表された[3]。ギャガや同サイトは、公開の実現を町山智浩らが呼びかけていたインターネット上の署名運動によるものとしている。
また、2020年7月10日から、カルチャヴィルの配給で、全国のTOHOシネマズ系列で再上映が決定した。
受賞
- 映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第38位
その他
- フランク・バターマン署長役で出演したジム・ブロードベントはサイモン・ペッグ、エドガー・ライトによる前作『ショーン・オブ・ザ・デッド』を観て、「次回映画を撮るときに自分を使う気があるか?」とイギリスの映画賞である英国アカデミー賞のパーティーで自ら出演を志願した。
- 音楽の一部をロバート・ロドリゲスが手掛けている。
- ピーター・ジャクソン、ケイト・ブランシェット、イアン・ホルムらがカメオ出演している。
- 映画評論家の水野晴郎が生前最後に観た映画であり、「編集が面白い」と評した[4]。
関連項目
参考文献
- ^ “Hot Fuzz (2007)”. Box Office Mojo. 2009年10月17日閲覧。
- ^ “究極のおバカ映画「ホット・ファズ」が署名運動で上映実現!”. シネマトゥデイ. ウエルバ (2008年4月4日). 2008年4月23日閲覧。
- ^ “『ホット・ファズ_-俺たちスーパーポリスメン!-』劇場公開緊急決定!”. こちら!! シネマPeople 編集室ブログ. ギャガ・コミュニケーションズ (2008年4月12日). 2008年7月25日閲覧。
- ^ “水野晴郎氏が死の直前、最後に観た映画『ホット・ファズ』の感想は?”. シネマトゥデイ (2008年6月19日). 2009年10月17日閲覧。
外部リンク
- Hot Fuzz - ワーキング・タイトル・フィルムズによる公式ウェブページ (イギリス)
- ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- - ギャガ・コミュニケーションズによる公式ウェブサイト (日本)
- ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- - ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンによるDVDの公式ウェブサイト (日本)
- Hot Fuzz - ローグ・ピクチャーズによる公式ウェブサイト (アメリカ)
- ダニー吉田 from 『ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!-』OFFICIAL PROFILE - Myspace
- 映画「HotFuzz」劇場公開を求める会
- ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- - Box Office Mojo
- ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- - Rotten Tomatoes
- ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- - Metacritic
- ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- - allcinema
- ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- - KINENOTE
- Hot Fuzz - オールムービー
- Hot Fuzz - IMDb
ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 09:16 UTC 版)
「スリー・フレーバー・コルネット3部作」の記事における「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」の解説
2作目は2007年に公開されたバディ・コップ映画(英語版)・コメディ映画の『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(英: Hot Fuzz)である。ペグ演じるニコラス・エンジェルは、優秀すぎる警官であるために疎まれてイングランドの片田舎に左遷され、フロスト演じる地元育ちの警官ダニーと共に、村で起きる不可解な死が全て事故として処理されてしまう謎を解き明かそうとする。作品は多くの警察映画をパロディ化しており、ライトは「参考にしたのは『ダーティハリー』『フレンチ・コネクション』『ハートブルー』『バッドボーイズ2バッド』『ヒート』『L.A.コンフィデンシャル』『ダイ・ハード』『リーサル・ウェポン』。あと、映画の質は微妙だけど活かせると思ったのが、スティーブン・セガールやチャック・ノリスの作品かな」と述べている。また、カルト集団などが登場するなど、1973年の映画『ウィッカーマン』がベースになっている。出演したジム・ブロードベントは、前作『ショーン・オブ・ザ・デッド』を観てオファーを断ったことを後悔し、ペグに次作があるなら出演すると申し出たほどだった。 ニコラスとダニーは職務中に立ち寄るコンビニエンスストアで何度かコルネット・アイスを買うほか、ニコラスが終盤で立ち寄る高速道路のサービスステーションでは、カウンターの上に包装紙のかけらが落ちるシーンがある。 ファンの署名活動の末に日本公開が決定した一作でもあり、わたなべりんたろう・町山智浩がこの運動の中心となった後、ギャガ・コミュニケーションズ(現:ギャガ)配給で2008年7月に公開された。 『エンパイア』誌では、2012年に「最高に面白いコメディ映画50本」第16位にランクインした。ライトはコルネット3部作の中で続編製作の可能性が残る唯一の作品だとしつつも、計画始動には二の足を踏んでいることを明かしている。
※この「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」の解説は、「スリー・フレーバー・コルネット3部作」の解説の一部です。
「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」を含む「スリー・フレーバー・コルネット3部作」の記事については、「スリー・フレーバー・コルネット3部作」の概要を参照ください。
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