ホッジ理論
ホッジ理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/03 08:55 UTC 版)
正則対数複体は、複素代数多様体のホッジ理論への適用することが可能である。X を複素代数多様体、 を良いコンパクト化とする。このことは Y がコンパクト代数多様体で、D = Y − X が Y 上の単純な横断的交叉をもつ因子であることを意味する。層の複体の自然な包含写像 を再現する。 では、 を実際、Q 上で定義することができるので、コホモロジー上のフィルトレーション は 上の混合ホッジ構造を発生させる。 古典的には、たとえば、楕円函数の理論の中では、対数的微分形式は第一種微分形式(英語版)(differentials of the first kind)の補完物と考えられてきた。対数的微分形式は、第二種微分形式と呼ばれることもある(不幸にも、第三種微分形式との間に不整合がある)。古典論は、現在では、ホッジ理論の一面として取り込まれている。たとえば、あるリーマン面 S に対し、第一種微分形式は、H1(S) の項 H1,0 として考えられている。ドルボー同型により層コホモロジー群 H0(S,Ω) として解釈すると、これらの定義は同義と考えられる定義である。0 が S 上の正則函数 の層であるとき、 H1(S,O) と解釈できるように、H1(S) の中の H1,0 直和を、対数的微分形式のベクトル空間として、より具体的にみなすことができる。
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