ホステラー同士の交流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 06:20 UTC 版)
「ユースホステル」の記事における「ホステラー同士の交流」の解説
ユースホステルでは、寝室が相部屋で一人旅での利用が多いという特質のため、以前に面識のなかったホステラー同士が施設の館内で歓談することが普通にある。 ホステラー同士の雑談などの交流は、寝室内の他、食事時間中に食堂、ミーティング(ティータイム)とその前後に食堂や談話室(談話スペース)で行われ、食堂や談話室では性別に関係なくホステラー同士の雑談が気軽に行われる。会話だけでなく、ホステラー同士が時にトランプやUNOなどのカードゲーム、卓球台のある施設では卓球に興じることがある。その他、施設によっては、ダーツ、ビリヤードなども用意している。 このようなホステラー同士の交流は日本の施設だけでなく海外の施設でも見られ、民族・人種・国籍の異なる者同士が交流することもある。そのようなホステラー同士が住所・電話番号、近年では電子メールのアドレスを交換し合うことも少なくない。知り合ったホステラー同士で次の日に観光などの行動を共にすることもある。 また、日本では、施設にもよるが、ホステラーとマネージャー、ホステラーとヘルパーが互いに歓談などをすることも珍しくはない。特に日本国内においては、その施設を定宿として頻繁に利用するホステラーも少なくはなく、常連同士が食堂や談話室などに集まって、内輪ネタで盛り上がることも多い。ところがユースホステルの利用者の多くが一人旅であるが故、また交流を積極的に望む意識が比較的強いが故に、一見客から見ると、このような常連の内輪ネタによる盛り上がりが時として排他的な雰囲気を生むことになり、会話の輪に入れず疎外感を持つことがしばしば見受けられる。 また反対に、さほど積極的な交流を望まないホステラー(特に女性)が男性ホステラーから執拗に話し掛けられたり、住所交換などを求められ対応に苦慮するケースもしばしば見受けられ、これは宿泊施設としてのユースホステルの個性である「交流の宿」という性格が、いわばマイナスに作用しているケースと言える。
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