ベーカー=ナン カメラ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/19 08:43 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ベーカー=ナン カメラ(Baker-Nunn Camera)とは人工衛星の光学追跡を目的とする光学望遠鏡である。
概要
シュミット式望遠鏡の一種で反射屈折光学系の天体カメラである。広視野を得るために特殊な3枚の非球面の補正板を備える。 ヴァンガード計画の一環としてジェイムズ・G・ベイカーとジョセフ・ナンによって開発され、パーキンエルマー社で生産され、Boller and Chivensによって組み立てられた[1]。このカメラは1958年8月にスミソニアン天体物理観測所によって人工衛星の追跡を目的とするSTP(Satellite-Tracking Program)観測網を構築するためにアルゼンチン、オーストラリア、キュラソー島、スペイン、日本、インド、ペルー、南アフリカ、イランとアメリカ国内の3箇所に計12台が設置された。もともとはヴァンガード1号の観測を目的として世界各地に設置されたが、先にソビエト連邦のスプートニク1号が打ち上げられた事によりスプートニクの追跡データをもたらした[2]。それらのカメラはSTP観測網が解体される1991年まで運用された。それらのカメラの1台は小天体追尾計画で使用するために再整備された。日本に設置された1台は当初は東京天文台三鷹観測所に設置され、1968年に堂平観測所に移設され、現在は姫路科学館にて展示されている。
関連項目
注釈
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ベーカーナンシュミット式望遠鏡
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「反射屈折望遠鏡」の記事における「ベーカーナンシュミット式望遠鏡」の解説
シュミット式望遠鏡の補正板の代わりに3枚の補正板を開口部に備える形式である。高視野角での観測に適する。1958年にスミソニアン天体物理観測所によって人工衛星の追尾のために全世界に12台が設置され、その中の1台は三鷹市の東京天文台に設置され、1968年に堂平観測所(現ときがわ町星と緑の創造センター)に移設された。 詳細は「ベーカーナンシュミット式望遠鏡」を参照
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