ベル (Bell, Alexander Graham)
ベルという人は
イギリスの生物学者アレクサンダー・メルビル・ベルのもとに生まれエジンバラ大学、ロンドン大学を卒業する。 ホイートストン卿のもとで電信の初歩を学び、24歳でカナダに、26歳でアメリカに移住し、ボストン大学の音声生理学の教授となる。 鼓膜の研究から鉄の薄板を人工鼓膜とする発想をもち、これが電話の振動板の原型となった。
ベルの主な経歴
1876年、電話器を発明する。 送受端でそれぞれ電磁石の前に振動板を設置し、振動板の信号を電磁石の電気信号にかえて、この電気信号を受信側で音響信号に変換するものである。 フィラデルフィアでひらかれたアメリカ建国100周年万国博覧会でベルの電話が世界に紹介され、 これがきっかけとなって1877年にベル電話会社が設立された。これはのちに巨大企業に成長し、今日のAT&T、ウエスタン・エレクトリック、ベル研究所に発展する。
1本の電線に複数の周波数電流を重畳する多重電信の特許出願のためにワシントンへ赴いた際、ヘンリーに電話構想を話し、大きな激励を受けたという逸話がある。 ボストン~ケンブリッジ間の通話に成功したのちにベルは、「ヘンリーの激励がなかったらこの研究は進まなかったであろう」と語っている。
アレクサンダー・グラハム・ベル
通信事業に興味がなかったベルは、当時アメリカ最大の電信会社であったウェスタン・ユニオン社に電話機の特許を売ろうとしたが取引は不成功に終わり、自身の会社ベル電話会社を設立する。 ボストンに電話線を敷設し、新聞社にニュースを送ることから始めた。
電話の実用性が認識されるようになり、各地に電話会社が設立される。 ベルの電話機に興味を示さなかったウェスタン・ユニオン社はエジソンが発明した炭素送話器によって電話事業を始める。 ベル電話会社とウェスタン・ユニオン社は特許権問題で争うことになり、裁判に発展する。
Weblioに収録されているすべての辞書からベルを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からベル を検索
「ベル」に関係したコラム
-
FX(外国為替証拠金取引)のチャート分析ソフトMT4(Meta Trader 4)では、テクニカル指標でサインが発生した時や売買が約定した時などにアラームが鳴ります。アラームは、ユーザーが自由に設定で...
- >> 「ベル」を含む用語の索引
- ベルのページへのリンク