ベル・イル島沖での作戦とは? わかりやすく解説

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ベル・イル島沖での作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/22 01:40 UTC 版)

コーンウォリスの退却」の記事における「ベル・イル島沖での作戦」の解説

コーンウォリス戦隊率いて南西向かいウェサン島6月7日から6月8日夜にかけて回り、南に向けてパンマール岩礁を過ぎ、ブレスト向かった翌朝10時30分、「トライアンフ」のエラスムス・ガウアー(英語版艦長信号出した、その信号には、北西に6隻の艦が見えるとあった。コーンウォリスはその艦を調べるため、戦隊向き変えた。その艦はヴァンス指揮執る小戦隊で、大規模な商船団の護送をしていた、コーンウォリスがこの戦隊認めた当初ヴァンス針路変えようとしなかった、コーンウォリス戦隊フランスのものである思ったからだった。正午にそれが違っていることに気付いたヴァンスは、砦のあるベル・イル島方角へ帆を増して急いだヴァンス戦隊停泊地まで速度速めて前進したが、コーンウォリス戦隊中でも速度速いフェートン」、「キングフィッシャー」、そして「トライアンフ」を先頭にした。一方でブランズウィック」は、スピットヘッド停泊中に多く物資積んでおり、うまく航行できずにかなり遅れていた。先頭の3隻のイギリス艦は、遠くからでもヴァンス戦隊砲撃加えることができ、航跡引いて走って行く商船と、その護送をするフリゲート攻撃をしかけ、フランスフリゲートに、流されていく商船捨てるように圧力をかけたが、コーンウォリス戦隊支援なしでは、ヴァンス戦隊交戦状態にまで持って行くことは不可能だったその結果、8隻の商船を除くフランス艦と商船とは無事にベル・イル島に錨をおろした。「トライアンフ」と「フェートン」は、停泊した敵艦方に前進したが、ベル・イルの砦の砲台から猛烈な砲撃受けた。しかもこの海域はかなり水深浅くて危なっかしく、船を傷つける恐れがあった。コーンウォリス攻撃中止命令したが、その前にフェートン」では戦死者1人負傷者が7人出ていた。 ワインブランデー積んだ8隻の拿捕船を連れてコーンウォリスは難を避けるべく、ベル・イル島近くにあるパレスパレ)・ロード(Palais Road)の停泊地に難を避けるべく退き6月9日まで戦隊停泊させた。6月11日コーンウォリス強い風利用してビスケー湾戦隊を向け、ウェサン島の岬を回ってシリー諸島到着しフランス拿捕船と、フランス捕われていたアメリカ複数商船委ねたキングフィッシャー」をスピットヘッドに戻らせた。その後コーンウォリスは、イギリスにとってより都合のいい条件下でヴァンスと戦うことを期待して戦隊ブレスト艦隊まで戻るように命じたブレストでは、ヴァンスフランス船団ベル・イル島に「封鎖」されており、フランス艦隊指揮官救助指示受けたと言う警告伝言届いていた。しかし実際のところは、イヴ・ジョゼフ・ド・ケルゲラン=トレマレック(英語版提督はじめとするフランス艦隊多く士官たちが指摘してたようにベル・イル島停泊地はうまく封鎖されているとはいえなかった、すべての艦の接近封じ込めるには解放されすぎており、また拠点となるロリアンの港にあまりに近すぎて、そのため救助不必要だった。しかしこの忠告無視され6月12日、ヴィヤーレは、ブレストをすぐ出港できるように、ブレストローズ(Brest Roads)に投錨していた複数の艦と共に出航した。ヴィヤーレの艦隊は9隻の戦列艦と、9隻のフリゲートレイジー化して50フリゲートとなった2隻の戦列艦を含む)と4隻のコルヴェットから構成されていた。 6月15日フランス艦隊ロリアン近くグロワ島沖合ヴァンス戦隊出会って合流しヴァンス船団残りの船をブレストまで無事に送り届けたが、ヴィヤーレはまだ任務半ばだった。ブレストへ北に向き変えたフランス艦隊は、北西風に乗って6月16日10時30分パンマールの岬の沖に到達したその時北西方向複数の艦が見えた。これはコーンウォリス戦隊で、ヴァンス捜索のためベル・イル島戻ってきたのだった風上に数の上では劣る敵軍を見つけ、ヴィヤーレはすぐさま艦隊に、イギリス戦隊向けて前進するよう命令し一方でコーンウォリスは、フランス艦隊ヴァンス護送している商船団と思いイギリス戦隊への危険をすぐに感知できず、「フェートン」をやって、水平線上に浮かぶこの艦隊調べさせた。

※この「ベル・イル島沖での作戦」の解説は、「コーンウォリスの退却」の解説の一部です。
「ベル・イル島沖での作戦」を含む「コーンウォリスの退却」の記事については、「コーンウォリスの退却」の概要を参照ください。

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