ベルデハ2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 18:24 UTC 版)
「ヴェルデハ (戦車)」の記事における「ベルデハ2」の解説
ベルデハ1の計画の終了後、ベルデハ大尉は第二次世界大戦の開戦時の戦闘による教訓を勘案した後継機の設計を始めた。新しい設計ではベルデハ1と違い、エンジンベイを砲座部後方に据えており、これとともに駆動輪も後部に動かされた。エンジンの位置の移動は車両モーターの冷却装置と乗員空間の改良で可能となり、砲塔も前方へ移動することも可能となった。車両の装甲は5~10mmと大幅に増加した。しかし、ドイツがベルデハ1にIV号戦車のためのエンジンの提供をほのめかしたためヴェルデハ1の生産計画がさらに延期され、このため新しい戦車は試作生産が承認されず、さらなる開発を進めるように求められた。新しい車両の製造は最終的に1942年に始まり、1944年8月になってようやくベルデハ2の試作型が実現された。 プログラムは、1943年後半にカルタヘナ港に避退し抑留された枢軸船団から接収したIV号戦車H型20両、III号突撃砲10両が導入されたこと、さらに失敗したものの1944年に100両程度のIV号戦車やパンター、ティーガーIなどの導入を試みたためにさらに遅延した。これらの新しい車両の軍への編入やヴェルデハ1も悩ませた財政問題によって、ベルデハ2はペガソZ-202エンジンを合わせる試みがあったものの、1950年までほぼ手付かずのまま維持された。にもかかわらず、ベルデハは1973年まで工場敷地で維持されており、その後トレドの歩兵学校に移動された。最終的には計画は中止と同様になった。
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