ベルギー産エンダイブ(チコリ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 00:39 UTC 版)
「チコリー」の記事における「ベルギー産エンダイブ(チコリ)」の解説
ベルギーのエンダイブ(英: Belgian endive)は、日を当てずに軟白させた芽を食用とするチコリーで、日本ではチコリやベルギーチコリなどと呼ばれている。オランダ語では「白い葉」を意味する witloof(ウィットローフ)または witlof(ウィットロフ)と呼ばれ、アメリカでは witloof(ウィットルーフ)、イタリアでは indivia(インディヴィア)、スペインでは endivias(エンディヴィアス)、イギリスでは chicory(チコリー)、オーストラリアでは witlof(ウィットラフ)、フランスおよびカナダでは endive(アンディーブ)、北フランスの一部・ベルギーのワロン地方・ルクセンブルクではフランス語で chicon(シコン)と呼ばれている。外見はクリーム色で苦味のある葉が小さな頭を出している。収穫した根を日光の当たらない室内で発芽させる軟白栽培を行うことで、葉が緑色になって開くのを防いでいる。淡い色と繊細な味を保つために、遮光用の青い紙に包まれて売られていることが多い。なめらかでクリーミーな白い葉は、料理の詰め物をしたり、あるいは焼いたり、茹でたり、カットしてミルクソースで煮たり、生のまま切って食べたりする。柔らかい葉にはわずかな苦味があるが、白い葉ほど苦味は少ない。根元の方にある茎の内側の硬い部分は、調理前に切り取ると苦味を防ぐことができる。軟白栽培されたチコリの栽培技術は、1850年代にベルギーのサン=ジョス=タン=ノードにあるブリュッセル植物園で偶然発見されたもので、ベルギーでは40カ国以上に chicon / witloof の名で輸出が行われている。現在、チコリの最大の生産国はフランスである。 F1ポルシエ - フランスで人気があるウィットルーフタイプの一代雑種(F1)で、根株を養生して、土寄せによる軟化栽培で砲弾型に仕上げる。この品種は、土寄せを行わなくても砲弾型になる。
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