ベサメムーチョとは? わかりやすく解説

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ベサメムーチョ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/16 22:16 UTC 版)

「ベサメムーチョ」
桂銀淑シングル
A面 ベサメムーチョ
B面 いとしいひとの眠る間に
リリース
規格 8cm CD
ジャンル 演歌・歌謡曲
レーベル 東芝EMI
作詞・作曲 作詞: FUMIKO
作曲: 杉本眞人
ゴールドディスク
  • 第28回全日本有線放送大賞 ベストリクエスト賞
  • 第28回日本作詩大賞入賞
チャート最高順位
  • 57位(オリコン
  • 54位(COUNT DOWN TV
  • 桂銀淑 シングル 年表
    花のように鳥のように
    (1994年)
    ベサメムーチョ
    (1995年)
    ソファーにパジャマを座らせて
    (1996年)
    テンプレートを表示

    ベサメムーチョ』は、1995年3月29日に発売された桂銀淑の13枚目のシングルである。発売元は東芝EMI

    解説

    • ラテン調のリズムを基本とした軽快な楽曲である。
    • オリコン・シングルチャートでは100位内に24週ランクインし(20週以上のランクインは1991年の「悲しみの訪問者」以来[1])、ロングヒットを記録したものの、第28回全日本有線放送大賞でベストリクエスト賞を受賞した以外は、各主要音楽賞や前年まで7年連続で出場していた『NHK紅白歌合戦』の選には漏れた。
    • 作曲者の杉本眞人がセルフカバーし、2000年8月に発売のアルバム『かもめの街 〜杉本眞人 作品集〜』に収録した(アルバムは“すぎもとまさと”名義)。
    • 川上大輔は2013年2月6日にこの曲をカバーし、メジャーデビューを果たした。

    収録曲

    1. ベサメムーチョ
    2. いとしいひとの眠る間に

    脚注

    1. ^ 1992年には“堀内孝雄&桂銀淑”として発売したデュエット曲「都会の天使たち」が44週ランクインを記録している。

    関連項目


    ベサメ・ムーチョ

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 14:00 UTC 版)

    コンスエロ・ベラスケス > ベサメ・ムーチョ
    ビートルズ > 曲名リスト > ベサメ・ムーチョ
    ベサメ・ムーチョ
    コンスエロ・ベラスケス楽曲
    発祥 1940年
    ジャンル ラテン[1]
    作詞者 コンスエロ・ベラスケス
    作曲者 コンスエロ・ベラスケス
    言語 スペイン語

    ベサメ・ムーチョ」(Bésame Muchoスペイン語: [ˈbesame ˈmutʃo])は、1940年にコンスエロ・ベラスケスによって作曲された楽曲である。1941年に発表され、サニー・スカイラー英語版による英語詞が付けられた[2]ビートルズザ・ベンチャーズルイス・ミゲルダイアナ・クラールなど多数のアーティストによってカバーされており、最もカバーされたスペイン語の楽曲の1つとされている[3]。 タイトルのベサメ・ムーチョとは、日本語訳すると“たくさんキスして”となる。

    背景

    1940年、コンスエロ・ベラスケスは「ベサメ・ムーチョ」を作曲[4]。歌詞は、もっとキスをして。今夜が2人にとって最後の夜だと思って。もっと近くにきて。明日になったら遠く離れてしまうからという求愛の歌となっているが[1]、作曲当時のベラスケスにはキスの経験がなかった[5]。歌詞は、戦後に別居を余儀なくされたカップルの悲嘆と苦悩に触発されたもの[6]。メロディは、作曲家のエンリケ・グラナドスが手がけた1916年のオペラ『ゴイェスカス』のアリア「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」がもとになっている[7]

    1941年にサニー・スカイラー英語版によって英語詞が付けられた[2]。英語のタイトルについては「Kiss Me Much[8]や「Kiss Me a Lot[9]など複数存在する。

    レコーディング

    ジミー・ドーシー楽団による演奏

    ベサメ・ムーチョ
    ジミー・ドーシー楽団英語版楽曲
    リリース 1943年12月
    規格 7インチシングル
    A面 マイ・アイデアル
    ジャンル ポップ[7]
    時間 2分59秒
    レーベル デッカ・レコード
    作詞者 サニー・スカイラー
    作曲者 コンスエロ・ベラスケス

    ジミー・ドーシー楽団英語版は、1943年にキティ・カレン英語版ボブ・エバリー英語版ボーカルに迎えて「ベサメ・ムーチョ」をカバー[10]。これは、本作のレコーディングが行なわれた初の例の1つとされている[11]。エバリーは曲の前半のボーカルを務め、カレンが後半のボーカルを務めている[12]

    ジミー・ドーシー楽団による「ベサメ・ムーチョ」は、1943年12月にシングル盤『マイ・アイデアル』のB面曲として発売され[13]、1944年にアメリカのチャートで第1位を獲得した[14]

    ビートルズによる演奏

    ベサメ・ムーチョ
    ビートルズ楽曲
    収録アルバム ザ・ビートルズ・アンソロジー1
    リリース 1995年11月20日
    録音
    ジャンル ロック
    時間 2分36秒
    レーベル アップル・レコード
    作曲者 コンスエロ・ベラスケス
    プロデュース ジョージ・マーティン
    ザ・ビートルズ・アンソロジー1 収録曲
    スピーチ:ブライアン・エプスタイン
    (DISC 1-20)
    ベサメ・ムーチョ
    (DISC 1-21)
    ラヴ・ミー・ドゥ
    (DISC 1-22)

    ビートルズは、1962年1月1日にデッカ・レコードのオーディションを受けた。このオーディションで、ビートルズはブライアン・エプスタインによって選曲された15曲を演奏しており、「ベサメ・ムーチョ」はそのうちの1曲だった[15]。オーディションは、デッカ・レコードのA&Rの責任者であるディック・ロウ英語版によって不合格とされた[16]

    デッカ・レコードのオーディションから5か月後の6月6日、ビートルズはEMIレコーディング・スタジオでのパーロフォンのオーディションを受けた[17]。この日はビートルズにとって初のEMIレコーディング・スタジオでのレコーディングであり、テストも兼ねたセッションであった[18]。セッションには、プロデューサーロン・リチャーズ英語版エンジニアノーマン・スミスが立ち会った[18]。ビートルズは、この日のセッションで「ベサメ・ムーチョ」と、自作曲の「ラヴ・ミー・ドゥ」、「P.S.アイ・ラヴ・ユー」、「アスク・ミー・ホワイ」の計4曲を演奏[19]。当時についてマッカートニーは「当時のレパートリーはかなり馬鹿げていて、ジョージは『シーク・オブ・アラビー英語版』をやって、僕は『ベサメ・ムーチョ』をやっていた」と回想している[20]

    1963年のアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』のセッションに際して本作も候補とされていたが、ジョージ・マーティンによって拒否された[21]。同年6月11日にはBBCラジオの『Teenager's Turn―Here We Go』用にレコーディングが行なわれ、この日の演奏は同月15日に放送された[22]。1969年のゲット・バック・セッションでも演奏されており、この時の演奏が映画『レット・イット・ビー』に収録されている[23]

    1962年6月6日に録音されたテイクは、1984年にジェフ・エメリックによってアルバム『セッションズ』用にリミックスや編集が行なわれたが[24]、しかし、このアルバムはハリスンとマッカートニーが「作品の質」を批判する宣誓供述書を提出したことにより発売中止となった[25][26][27]。エメリックによって手が加えられた音源は、1985年に発売された海賊盤Ultra Rare Trax, Volume One』に収録された[24]。1994年にジョージ・マーティンによってリミックスされ、翌年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に同じく6月6日に録音された「ラヴ・ミー・ドゥ」とともに収録された[24]

    クレジット

    ※出典[28]

    その他の主な演奏例

    アメリカで発売されたアンディ・ラッセル英語版のシングル盤。

    「ベサメ・ムーチョ」は、1941年に発表されたエミリオ・トゥエロ英語版によるカバー・バージョンが初めてレコーディングされた例とされている[6]。同年にペドロ・バルガス英語版によってレコーディングされた演奏が、RCAビクターから発売された[8]。2001年にラテン・グラミーの殿堂入りを果たした[29]

    1944年にアンディ・ラッセル英語版がカバー。アメリカのチャートでは最高位8位を記録[30]

    1959年に藤沢嵐子が『第10回NHK紅白歌合戦』で歌唱[31]

    1983年にプラシド・ドミンゴがカバー[32]第26回グラミー賞で最優秀ポップ・パフォーマンス賞にノミネートした[33]

    1983年に研ナオコがアルバム『Naoko Mistone[34]にて、秋元康の訳詞よるカバー・バージョン「初恋 Based on "BESAME MUCHO"」として収録されている。

    2012年にソエ英語版によるカバー・バージョンが、ラテン・グラミー賞にノミネートした[35]

    脚注

    出典

    1. ^ a b CDジャーナル編集部 2004, p. 26.
    2. ^ a b CDジャーナル編集部 2006, p. 37.
    3. ^ Best Latin Songs Of All Time For Hispanic Heritage Month”. Billboard (2020年9月15日). 2022年7月30日閲覧。
    4. ^ Baptista, Todd R. (2019). The Flamingos: A Complete History of the Doo-Wop Legends. Jefferson, North Carolina: McFarland, Incorporated, Publishers. p. 111. ISBN 147663789X 
    5. ^ Torres, George (2013). Encyclopedia of Latin American Popular Music. Santa Barbara, California: ABC-CLIO. p. 254. ISBN 0313087946 
    6. ^ a b "Besame mucho", la cancion en espanol mas escuchada del mundo” (スペイン語). HJCK (2021年8月23日). 2022年8月3日閲覧。
    7. ^ a b Sullivan 2017, p. 169.
    8. ^ a b Sullivan 2017, p. 168.
    9. ^ Womack 2016, p. 77.
    10. ^ Leigh, Spencer (2015). Best of the Beatles: The Sacking of Pete Best. Carmarthen: McNidder and Grace. p. 101. ISBN 0857161024 
    11. ^ Orodenker, M. H. (January 1, 1944). “On the Records”. Billboard (Nielsen Business Media) 56 (1): 17. ISSN 0006-2510. https://books.google.co.jp/books?id=wAwEAAAAMBAJ&pg=PT16. 
    12. ^ Orodenker, M. H. (January 1, 1944). “On the Records”. Billboard (Nielsen Business Media) 56 (1): 62. ISSN 0006-2510. https://books.google.co.jp/books?id=wAwEAAAAMBAJ&pg=PT61. 
    13. ^ Jimmy Dorsey And His Orchestra - My Ideal - ultratop.be” (オランダ語). Ultratop 50. 2022年8月2日閲覧。
    14. ^ Whitburn 1986, p. 132.
    15. ^ Miles 2009, p. 95.
    16. ^ Miles 2009, p. 96.
    17. ^ Ingham, Chris (2009). The Rough Guide to the Beatles. London: Rough Guides. p. 31. ISBN 184836525X 
    18. ^ a b 藤本国彦『365日ビートルズ』扶桑社、東京都港区、2021年、164頁。 ISBN 4594089593 
    19. ^ Miles 2009, p. 110.
    20. ^ Miles 1997, p. 87.
    21. ^ Shea, Stuart; Rodriguez, Robert (2007). Fab Four FAQ: Everything Left to Know About the Beatles ... and More!. Hal Leonard. p. 414. ISBN 978-1423421382 
    22. ^ Winn 2008, p. 10.
    23. ^ Womack 2016, p. 285.
    24. ^ a b c Winn 2008, p. 9.
    25. ^ Unterberger 2006, pp. 373–374.
    26. ^ Heylin 2010, p. 299.
    27. ^ Doggett 2011, pp. 284–285.
    28. ^ MacDonald 2007, p. 53.
    29. ^ Latin GRAMMYR Hall Of Fame”. LatinGRAMMY.com. The Recording Academy. 2022年8月3日閲覧。
    30. ^ Whitburn 1986, p. 476.
    31. ^ NHK紅白歌合戦ヒストリー”. 日本放送協会. 2022年8月3日閲覧。
    32. ^ Thompson, Clifford, ed (2020) [1999]. Contemporary World Musicians. Oxfordshire. p. 637. ISBN 1135939616 
    33. ^ 26th Annual GRAMMY Awards”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年8月3日閲覧。
    34. ^ 研ナオコ / Naoko Mistone”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2023年11月12日閲覧。
    35. ^ JUAN LUIS GUERRA LEADS LATIN GRAMMYR NOMINATIONS WITH SIX”. LatinGRAMMY.com. The Recording Academy. 2022年8月3日閲覧。

    参考文献

    • CDジャーナル編集部「ベサメ・ムーチョ Besame Mucho」『ジャズ・スタンダード名曲徹底ガイド 上巻 名曲200/決定盤CD 880』音楽出版社、2004年。 ISBN 4900340936 
    • CDジャーナル編集部「032 ベサメ・ムーチョ Besame Mucho/Kiss Me Much」『スタンダード・ヴォーカル名曲徹底ガイド 上巻(CDジャーナルムック メイキョクコレクション)』音楽出版社、2006年。 ISBN 4861710138 
    • Heylin, Clinton (2010). Bootleg! The Rise And Fall Of The Secret Recording Industry. Omnibus Press. ISBN 978-0-85712-217-9 
    • MacDonald, Ian (2007) [1994]. Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties. Chicago, Illinois: Chicago Review Press. ISBN 1556527330 
    • Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years from Now. London: Secker & Warburg. ISBN 0-8050-5249-6 
    • Miles, Barry (2009). The Beatles Diary Volume 1: The Beatles Years. London: Omnibus Press. ISBN 085712000X 
    • Sullivan, Steve (2017) [2013]. Encyclopedia of Great Popular Song Recordings. 3. Rowman & Littlefield Publishers. ISBN 1442254491 
    • Unterberger, Richie (2006). The Unreleased Beatles: Music & Film. San Francisco, CA: Backbeat Books. ISBN 978-0-8793-0892-6 
    • Whitburn, Joel (1986). Joel Whitburn's Pop Memories 1890-1954. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research. ISBN 0-89820-083-0 
    • Winn, John C. (2008). Way Beyond Compare: The Beatles' Recorded Legacy, Volume One, 1957-1965. New York: Three Rivers Press. ISBN 978-0-3074-5157-6 
    • Womack, Kenneth (2016). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, California: ABC-CLIO. ISBN 1440844275 

    外部リンク


    ベサメ・ムーチョ(Consuelo Velázquez-Sunny Skylar)

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:30 UTC 版)

    レット・イット・ビー (映画)」の記事における「ベサメ・ムーチョ(Consuelo Velázquez-Sunny Skylar)」の解説

    ポールヴォーカル。『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』等に収録されている初期ヴァージョンとは異なり、ゆったりとしたテンポオリジナルに近い。ポール声色変えてなんちゃってスペイン語スペイン訛りの英語で歌っている。1月29日収録

    ※この「ベサメ・ムーチョ(Consuelo Velázquez-Sunny Skylar)」の解説は、「レット・イット・ビー (映画)」の解説の一部です。
    「ベサメ・ムーチョ(Consuelo Velázquez-Sunny Skylar)」を含む「レット・イット・ビー (映画)」の記事については、「レット・イット・ビー (映画)」の概要を参照ください。

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