プログラミング言語における識別子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 23:56 UTC 版)
「識別子」の記事における「プログラミング言語における識別子」の解説
プログラミング言語においては変数や関数、データ型などを識別する、プログラム中のトークンとして表される。それぞれ変数名や関数名、型名のように呼ばれることもある。 識別子はスコープ内で複数の意味を持ってはならない。また曖昧さが許されないので、文法上定まった形式に沿った名前でなければならない。 言語によって識別子に使える名前の規則は違うが、通例ASCIIの英数字と '_' (アンダーバーもしくはアンダースコア) などの一部の記号から構成され、空白(スペース)やハイフン '-' を含めることができない言語が多い。またレキシカルアナライザが容易に数値リテラルと判別できるように、先頭にだけは数字を使えない言語が多い。大文字/小文字を区別しない言語もある。Unicodeをサポートする言語では、ソースコードをUnicodeでエンコードすることにより、ASCII英数字に限らず日本語文字のようなUnicode文字が使える場合もあるが、C#ではサロゲートペアを識別子に使えない一方で、Swiftでは絵文字などのサロゲートペアを識別子として使えるなど、言語によってUnicodeの中でも使える範囲が異なる場合がある。 また、多くの言語で識別子として使うことができない予約語が設定されている。 FORTRAN、Perlなどの様に変数名によって変数の中身となる値の型が定まる場合もある(正確には、FORTRANの仕様は、決められたいくつかのアルファベットで始まる名前の変数はデフォルトで整数型などで定義されているものと自動的にみなされる、というものである。Perlの仕様は、識別子自体ではなく、識別子に付ける $ や @ や # や & というプレフィックスと文脈により、その識別子の扱い方が変わる、というものである)。
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