プリンセスサリー【プリンセスサリー】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8941号 |
登録年月日 | 2001年 3月 28日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | プリンセスサリー よみ:プリンセスサリー |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 安東郁男、堀末登、赤間芳洋、須藤充、羽田丈夫、高舘正男、沼口憲治、中根晃、伊勢一男、古舘宏、井邊時雄、平澤秀雄、坂井真 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「関東154号(後の「サリークイーン」)」に「関東150号」を交配して、育成された固定品種であり、育成地(茨城県つくば市)における成熟期は中生の晩、短稈で耐倒伏性が強く、香りを持つ細長粒の水稲、粳種である。草型は偏穂数型、稈長は短、稈の細太、剛柔、止葉の直立の程度及び穂長は中、穂数はやや多、粒着密度は中、穂型は紡垂状、穎毛の有無と多少は中、穎色は黄白、ふ先色は黄白-黄、芒の有無と多少はやや少、芒長は短である。玄米の形は細長、大小は小、精玄米千粒重は小、玄米の見かけの品質は中の上、光沢はやや不良、香りは有である。出穂期及び成熟期は中生の晩、障害型耐冷性は弱、穂発芽性は難、耐倒伏性はやや強、脱粒性は難である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-a、穂いもち圃場抵抗性はやや強、葉いもち圃場抵抗性は強、白葉枯病圃場抵抗性はやや弱である。「サリークイーン」と比較して、稈長が短いこと、成熟期が早いこと、耐倒伏性が強いこと等で、「日本晴」と比較して、玄米の形が細長であること、玄米の香りがあること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和63年に出願者のほ場(茨城県つくば市)において、「関東154号(後の「サリークイーン」)」に「関東150号」を交配し、平成2年に雑種第3代で個体選抜、以後、系統育種法により育成された固定品種であり、4年から生産力検定試験及び特性検定試験を行い、8年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「水稲関東172号」であった。 |
プリンセスサリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 07:08 UTC 版)
プリンセスサリー | |
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属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 | 関東154号(後のサリークイーン )×関東150号 |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
品種 | プリンセスサリー |
開発 | 農研機構 作物研究所 |
プリンセスサリーは、2000年(平成12年)に農研機構作物研究所によって作られたイネ(稲)の品種[1]。香り米品種の一つ[2][3]。旧系統名は「関東172号」[1][4]。「サリークイーン[5]」と「関東150号」とを交配して育成された[1][4]。
概要
粒型は細長粒[1]。熟期は、関東では中生の晩[1]。「サリークイーン」と比べると、熟期は10日程度早く、収量は10%多い[1]。稈長は「サリークイーン」の親品種である「日本晴」と比べても5cm程度短く、縞葉枯病に対する抵抗性も有するなど、「サリークイーン」より栽培性が向上している[1]。
香りは「Basmati370」並で、通常品種と混米することなく炊飯する全量用の品種である[1]。アミロース含有率は「日本晴」よりやや低いものの、炊飯米の粘りは少ない[1]。カレーやピラフなどに向く[1][3]。
脚注
参考文献
- 石谷, 孝佑 編『米の事典 -稲作からゲノムまで-』(新版)幸書房、2009年11月20日。ISBN 9784782103388。
- 日本食糧新聞社 編『全国お米のこだわり銘柄事典』日本食糧新聞社、2018年4月18日。 ISBN 9784889272666。
関連項目
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