ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月
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『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(ブリジット・ジョーンズのにっき きれそうなわたしの12かげつ、英: Bridget Jones: The Edge of Reason)は、1999年にヘレン・フィールディングが発表した小説で、1996年に発表した人気小説『ブリジット・ジョーンズの日記』の続編である。現在販売されている角川文庫版では「キレそうなわたしの12か月」表記に改題されている[4]。1作目同様、主人公ブリジット・ジョーンズの日記形式を取り、またジェーン・オースティン最後の小説『説得』をベースにしている。
注釈
- ^ 言及されている映画『ぼくのプレミアライフ フィーバーピッチ』は、ニック・ホーンビィの小説『ぼくのプレミアライフ』を原作としており、1997年に公開された[8]。
- ^ この時彼女が読んでいるのは『もしも』"If—" である[9][10]。
- ^ 当初犯人として疑われたのは、前作で彼女と交際していた出版社の上司、ダニエル・クリーヴァーだったことが後から判明する[11]。
- ^ a b この手紙の中でマークは、自分はレベッカとは交際しておらず、まだブリジットを愛しているので、彼女も同じ気持ちなら連絡してほしい、と述べているが、後半分の内容は『説得』でウェントワース大佐がアンに送る愛の手紙と同じであると指摘されている[12]。
- ^ a b オースティンの原作では12章でルイーザが怪我をし、その後ライムに残って療養するが[19]、その間にベンウィック大佐と恋仲になり、婚約したことが18章で明かされる[20]。
- ^ ダーシー提督は、マークの兄弟であるピーターに言及していたことが分かるが[22]、『説得』でもクロフト夫人が言及していたのは、彼女のもう1人の弟で、かつて村に副牧師として赴任していたエドワードの方だと分かる[23]。
- ^ この部分は原文では、"I should deserve utter contempt if I dared to suppose that true attachment and constancy were known only by woman." となっている[28]。
出典
- ^ a b c Moss, Stephen (1999年11月22日). “Bridget Jones: The Edge of Reason by Helen Fielding”. ガーディアン. 2018年1月4日閲覧。 “Jane Shilling in the Sunday Telegraph was more restrained, and pointed to the dangers ahead. "Though the tone remains spirited, there is the tiniest suspicion of a sense that her creator is beginning to tire of Bridget and a pronounced hint in the final pages of Sir Arthur Conan Doyle's desperate attempts to rid himself of Sherlock Holmes."[後略]”
- ^ 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 春夏編』ソニー・マガジンズ。ISBN 4-7897-1556-6。 NCID BA47224129。OCLC 910093570。全国書誌番号:20071119。
- ^ 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 春夏編』ヴィレッジブックス。ISBN 978-4-86332-757-3 。
- ^ a b “ブリジット・ジョーンズの日記 キレそうなわたしの12か月 上”. カドカワストア. 2017年12月21日閲覧。
- ^ フィールディング 2000a, pp. 3, 8, 280.
- ^ フィールディング 2000b, pp. 1, 6, 308.
- ^ フィールディング 2000b, p. 313(訳者あとがき).
- ^ フィールディング 2000a, p. 214.
- ^ “Bridget Jones's Diary: Locked up with no one but Madonna for company”. インデペンデント (1996年8月27日). 2018年1月4日閲覧。
- ^ “Rudyard Kipling gets a girl power twist”. ロンドン・イヴニング・スタンダード (2012年10月31日). 2018年1月4日閲覧。
- ^ フィールディング 2000b, pp. 260–263.
- ^ a b GILLIS-FURUTAKA 2006, p. 163.
- ^ a b c d e f Mullan, John (2013年11月27日). “John Mullan on Bridget Jones – Guardian book club”. ガーディアン. 2017年12月21日閲覧。
- ^ a b c Pasley, Virginia (2013年1月). “Will Bridget Jones Remain the Modern Heiress to the Jane Austen Heroine?”. The Atlantic. 2018年1月1日閲覧。
- ^ Mackie, Drew (2016年2月2日). “Pride and Prejudice and Zombies and 10 Other Adaptations That Jane Austen Never Would Have Anticipated”. People. 2018年1月4日閲覧。
- ^ フィールディング 2000a, p. 155.
- ^ オースティン 2008, p. 182.
- ^ フィールディング 2000b, pp. 79–81.
- ^ オースティン 2008, pp. 181–187.
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- ^ フィールディング 2000b, p. 190.
- ^ フィールディング 2000a, pp. 203–204.
- ^ オースティン 2008, pp. 82–83.
- ^ オースティン 2008, pp. 134–135.
- ^ フィールディング 2000b, pp. 61–62.
- ^ a b フィールディング 2000b, pp. 121–123, 252–253.
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- ^ Austen, Jane. “Persuation”. プロジェクト・グーテンベルク. 2018年1月3日閲覧。
- ^ オースティン 2008, pp. 385, 390.
- ^ a b Salber, Cecilia (Winter 2001). “Bridget Jones and Mark Darcy: Art Imitating Art . . . Imitating Art”. PERSUASIONS ON-LINE (Jane Austen Society of North America) 22 (1) 2018年1月1日閲覧. "By “modernizing” Austen, Fielding not only honors her model, but also validates her perceptions in a new century."
- ^ GILLIS-FURUTAKA 2006, p. 164.
- ^ フィールディング 2000a, §5 (p.214〜).
- ^ レネー・ゼルウィガー、コリン・ファース(英語)『ブリジット・ジョーンズ、コリン・ファースをインタビューする』(DVD)ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン、2004年。UNKD-38435。(『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』DVD特典映像)
- ^ Gregory, Sandra (2004年11月1日). “Bridget Jones stole my story”. The Daily Telegraph. 2016年7月4日閲覧。
- ^ Brown, Jonathan (2009年12月4日). “Drug-smuggler Gregory returns to Thailand and is deported”. インデペンデント. 2017年12月21日閲覧。
- ^ “BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON - by Helen Fielding”. Kirkus (2010年5月20日). 2018年1月4日閲覧。 “Even fans of the original will find the sequel disappointing.”
- ^ “2001 Audie Awards® - APA”. 2017年12月21日閲覧。
- ^ “2000 Audie Awards® - APA”. 2017年12月21日閲覧。
- 1 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月とは
- 2 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月の概要
- 3 あらすじ
- 4 プロットの背景
- 5 評価
「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」の例文・使い方・用例・文例
- この映画の監督は,「ノッティングヒルの恋人」や「ブリジット・ジョーンズの日記」の映画脚本家,リチャード・カーティスである。
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