ブリの膵肝壊死症(腹水症)ウイルス [Yellowtail ascites virus (YAV) ]
おもに鰓(えら)から感染すると考えられ、病魚の体色が黒くなり水から揚げると黄金色になることが特徴である。また、腹部が膨張し眼球が飛びだし鰓も褪色する場合が多い。臓器の中では膵臓が最も冒されやすく、組織が壊死(えし)して崩れる。多くの場合は肝臓にも鬱血(うっけつ)や出血がありその細胞が壊死する。
原因ウイルスはビルナウイルス科に属し、大きさは直径約65nmでエンベロープ(外被)をもたず2本鎖のRNAをもっている。20-30℃でよく増殖するが、35℃では失活する。このウイルスはサケ科魚類の伝染性膵臓壊死症ウイルス(IPNV)に似ているが血清型では区別されている。養殖魚や天然魚が感染源と考えられているが、今のところ有効な防除法がない。
ブリの膵肝壊死症ウイルスと同じ種類の言葉
ウイルスに関連する言葉 | エプシュタインバールウイルス 小型球形ウイルス ブリの膵肝壊死症ウイルス 内存性レトロウイルス 弱毒化ウイルス |
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