フッ化銀とは? わかりやすく解説

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フッ化銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/28 04:19 UTC 版)

フッ化銀(フッかぎん、: silver fluoride)とは、フッ素からなる無機化合物である。銀のフッ化物にあたる。銀の酸化数が1/2, 1, 2, 3の化合物が知られており、それぞれ一フッ化二銀、フッ化銀(I)、フッ化銀(II)、フッ化銀(III)と呼ばれる。




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フッ化銀(I)

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「フッ化銀」の記事における「フッ化銀(I)」の解説

詳細は「フッ化銀(I)」を参照 フッ化銀(I)フッかぎん いち、英: silver(I) fluoride)、AgF黄色薄片状固体である。結晶系立方晶系結晶構造塩化ナトリウム型構造で、Ag-F 間距離は2.46 Åである。融点435 °C、沸点1150 °Cである。 他の難溶性ハロゲン化銀異なり、フッ化銀はに易溶で潮解性を示す。溶解度179 g/100 g ( at 25 °C) で、フッ化水素酸アセトニトリルにも可溶である。-14〜18.7 °Cでは4水和物安定、18.7〜39.5 °Cまでは2水和物安定である。それ以上では脱水し無水物となる。光に対して幾分安定で、光照射により結晶暗色となる。 他のハロゲン化銀(I)製法異なりAg2O液体フッ化水素溶解させた後に、黄色AgF析出するまで蒸発させるフッ化銀(I)強力なフッ素化剤である。また、歯科防腐処置剤としても有用である。

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フッ化銀(II)

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「フッ化銀」の記事における「フッ化銀(II)」の解説

フッ化銀(II)フッかぎん に、英: silver(II) fluoride)、AgF2 は銀(II)のフッ化物である。純粋なものは無色であるが、光により黒褐色となる。結晶系斜方晶系結晶構造歪んだ八面体構造であり、Ag-F 間距離は2.07 Å(エカトリアル)、2.58 Å(アキシアル)。反強磁性示し孤立電子対存在のため、予想される値よりも低い磁気モーメントを示す。融点690 °Cで、0.1 atmフッ素気流中では700 °Cまで安定フッ化銀(II)フッ化銀(I)フッ素気流中で加熱する生成する。あるいは AgF3 とキセノンとを反応させても生成する。 2 AgF 3 + XeAgF 2 + XeF 2 {\displaystyle {\ce {{2AgF3}+ Xe -> {AgF2}+ XeF2}}} 光に対して安定強力な酸化剤フッ素化剤であり、冷水中でオゾン発しながらフッ化銀(I) AgF分解する液体フッ化水素中の AgF2 は SbF5 や AsF5 のようにルイス酸として働き、[AgF][MF6] 型の深青色の塩を形成する

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フッ化銀(III)

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「フッ化銀」の記事における「フッ化銀(III)」の解説

フッ化銀(III)フッぎん さん、英: silver(III) fluoride)、AgF3 は銀(III)のフッ化物である。不安定な赤色固体反磁性を示す。結晶構造は引き伸ばされ八面体構造であり、Ag-F 間距離はおよそ1.9 Å(エカトリアル)、2.54 Å(アキシアル)である。 テトラフルオロ銀(III)塩に、BF3、PF5 あるいは AsF5 を加えると生成するAgF 4 − + BF 3AgF 3 + BF 4 − {\displaystyle {\ce {{AgF4^{-}}+BF3->{AgF3}+BF4^{-}}}} この化合物は熱的に不安定であり、液体フッ化水素であっても20 °Cで F2 を発生しながらゆっくりと分解し Ag3F8 となる。

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