一フッ化二銀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/28 10:53 UTC 版)
一フッ化二銀 | |
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disilver monofluoride |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 1302-01-8 |
特性 | |
化学式 | Ag2F |
モル質量 | 234.734 g/mol |
外観 | ブロンズ色結晶 |
密度 | 8.6 g/cm3, 固体 |
融点 | 90 °C (分解) |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
一フッ化二銀(いちフッかにぎん、英: disilver monofluoride)は、化学式が Ag2F で表される銀のフッ化物である。結晶構造は逆ヨウ化カドミウム型構造で、Ag-F の層に Ag の層が挿入された構造をとる。Ag-Ag 間距離は300, 2.81 Å、Ag-F 間は2.45 Åである。密度は8.57 g/cm3。金属伝導性を持ち、0.65 Kで超伝導性を示す。光に対して安定である。90 °Cで分解する。歯科合金として使われる。
一フッ化二銀はフッ化銀(I)を液体フッ化水素に溶解させた後にコロイド状の銀を加えて製造する。水中では即座に銀とフッ化銀(I)とに不均化する。
参考文献
- The Merck Index, 12th edition, Merck & Co., Inc, Whitehouse Station, NJ
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一フッ化二銀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/28 04:19 UTC 版)
詳細は「一フッ化二銀」を参照 一フッ化二銀(いちフッかにぎん、英: disilver monofluoride)、Ag2F はブロンズ状の光沢を示す固体である。結晶系は三方晶系、結晶構造は逆ヨウ化カドミウム型構造で、Ag-F の層に Ag の層が挿入された構造をとる。Ag-Ag 間距離は300, 2.81 Å、Ag-F 間は2.45 Åである。密度は8.57 g/cm3。電気伝導性を持ち、0.65 Kで超伝導を示す。光に対して安定である。90 °Cで分解する。 一フッ化二銀は、フッ化銀(I)を液体フッ化水素に溶解させた後にコロイド状の Ag を加えて製造する。水中では Ag と AgF とに不均化する。
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