雷酸銀(I)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > 雷酸銀(I)の意味・解説 

雷酸銀(I)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 07:17 UTC 版)

雷酸銀(I)
識別情報
CAS登録番号 5610-59-3 
PubChem 62585
ChemSpider 56347
UNII 5QNF7XT857 
特性
化学式 AgCNO
モル質量 149.885 g/mol
密度 3.938 g/cm3
爆発性
衝撃感度 非常に高い
摩擦感度 非常に高い
危険性
主な危険性 敏感な高性能爆薬
NFPA 704
3
3
4
発火点 170 °C (338 °F; 443 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

雷酸銀(I)(らいさんぎん いち、: silver(I) fulminate)は、化学式が AgCNO で表される雷酸塩で、爆発性の物質である。シアン酸銀の構造異性体である。

性質

への溶解度は0.075 g/mL (13 °C) である。優秀な起爆薬であるが、高価であり爆発しやすいためあまり使われていない。加熱で容易に重合する。

製法

濃硝酸に銀を溶解させた酸性溶液にエタノールを加え慎重に加熱する。自然に反応が始まり、白煙が発生するので加熱をやめる。反応が終わると白色の沈殿物として得られる。

その他

通常は銀の価格が高価なため水銀塩が起爆薬として多用される。よく勘違いされる雷銀は雷酸銀の略称ではなく、銀鏡反応の失敗などにより生じる、より不安定な銀化合物のことである。

出典

  1. ^ International Union of Pure and Applied Chemistry (2005). Nomenclature of Inorganic Chemistry (IUPAC Recommendations 2005). Cambridge (UK): RSCIUPAC. ISBN 0-85404-438-8. p. 291. Electronic version.
  2. ^ Silver fulminate”. ChemBase. 2012年6月8日閲覧。[リンク切れ]

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「雷酸銀(I)」の関連用語

雷酸銀(I)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



雷酸銀(I)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの雷酸銀(I) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS