ファミリー・インターナショナルでの少年時代と性的虐待
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「リッキー・ロドリゲス」の記事における「ファミリー・インターナショナルでの少年時代と性的虐待」の解説
ロドリゲスは1975年、カレン・ゼルビーと、現地のホテル男性従業員との子供として、スペイン領カナリア諸島のサンタ・クルス・デ・テネリフェで生まれた。母親のゼルビーはこの男性従業員を「浮気で釣った」(Flirty Fished)とされる。「神の子供たち」教団(教団はその後名称を数度にわたって改めている。以下、2004年以後の現名称であるファミリー・インターナショナルも用いる)では、1974年から1987年まで伝道の手法としてセックスを使う「浮気釣り(英語版)」が行われていた。 母親のカレン・ゼルビー(1946年生まれ)は、「神の子供たち」の創設者デビッド・バーグ(英語版)(1919年 – 1994年)の妻であった(1970年結婚。バーグの死後、教団指導者となる)。公的な手続きは行われていないが、ロドリゲスはバーグの養子と考えられている。ロドリゲスは、少年時代の自分に対する児童性的虐待によって苦しめられ、後にバーグとゼルビーに対して、根深い恨みを育てていった。なお、ロドリゲスと共に育った姉Christina Teresa Zerby(通称:Techi)は同様の視点は持っておらず、現在でもファミリー・インターナショナルのメンバーである。 1982年1月、ファミリー・インターナショナル(当時の名称は「ファミリー」)は、ロドリゲスの教育・家庭生活・ケアについて書かれた子育てのマニュアル Story of Davidito を作成した。この762ページに及ぶ本には、家庭教師のサラ・ケリー(別名:Sara Davidito or Prisca Kelley)と子供のロドリゲスが性行為を行う、少なくとも十数枚の写真が含まれていた。ファミリー・インターナショナルは、のちにこの本を差しさわりのないよう大幅に書き換えることを指示し、1990年代後半には書き換えられた形で再出版された。ファミリー・インターナショナルはオリジナルの本の完全な隠滅を図ったが、元メンバーの収集によって現在でも存在しており、そのうちいくつかは法執行機関に提供された。
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