ピドゥルギ号とは? わかりやすく解説

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ピドゥルギ号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 08:32 UTC 版)

ピドゥルギ号
各種表記
ハングル 비둘기호
漢字 비둘기號
発音 ピドゥルギ=ホ
英語表記: Bidulgi
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ピドゥルギ号(ピドゥルギごう)は、韓国鉄道庁にかつて存在した列車種別各駅停車に相当。ピドゥルギとは平和象徴ハト鳩/비둘기)の意。1963年の鉄道庁発足からはポトン普通)であったが、1983年に改称された。

トンイル号からの格下げ客車のほか、日本時代からの軽量客車を使用したりと、設備は当初から全体的に老朽化していた。車両の色は白地に灰色と黄色の帯。かつては青地に白帯で、緑一色だった事もある。90年代にはトンイル号への格上げが推し進められた。

末期は江原道旌善線のみでの運行となり、2000年11月14日付けで廃止された[1]

気動車

ピドゥルギ号に使われた気動車(鉄道博物館保存車両)

1961年からソウル周辺で日本から有償援助されたディーゼル気動車159両を使用した列車を運行した。この車両は、当時日本国有鉄道で最新の一般形気動車であり、増備が続いていた20系気動車の設計が元となっており、その中でも180馬力エンジンを2基搭載した勾配線区用の「キハ52形」の車体寸法と軌間を韓国向けに設計変更したものである。製造も日本の新潟鉄工所(64両)、近畿車輛(51両)、川崎車両(5両)、日本車輌製造(39両)の各社が担当した。

比較的出力に余裕があったことや、当初は動力車が不足していたことから、気動車2両の間に客車3両を付随車として挟む(2M3T)などの運用も行っていた。その後20両はエンジンを撤去され、付随車となった。1974年以降の首都圏電鉄拡充により地方線区へ転属したが、49両という少なくない数が事故廃車となっており、うち8両は火災事故であった。これら日本製気動車は1997年初頭に全廃された。

脚注

関連項目





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