トンイル号・通勤列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:29 UTC 版)
「韓国鉄道9501系気動車」の記事における「トンイル号・通勤列車」の解説
1996年4月1日にトンイル号(現在の通勤列車)の都市通勤列車として、東海南部線の釜山駅 - 海雲台駅(現・新海雲台駅)間に3両編成が投入され、ついで大邱線・東海南部線(大邱 - 浦項)、群山線・全羅線(群山 - 益山 - 全州)、ソウル郊外線(ソウル・新村 - 議政府)、鎮海線(馬山 - 統海)、慶全線(釜山 - 馬山)に投入された。またポスコ(浦項製鉄所)通勤専用に4両編成が浦項地区に投入された。 続いて1997年6月16日より、9601型を3両挟んだ5両編成を京元線(議政府 - 新炭里)に投入し、客車ピドゥルギ号を置き換えた。それまでの車両が国鉄標準の白・黄・緑の塗装だったのに対し、5両編成は花柄をあしらった塗装で登場した(その為、塗色から「花柄列車」と呼ばれる)。5両編成は京義線にも投入されて客車トンイル号を置き換え、ソウル近郊に残る客車ローカル列車を淘汰した。 後期には海をモチーフにした「波」「いるか」「かもめ」、1998年製造車両は「韓国鉄道100年マーク」が塗装され登場し、湖南線・慶全線(木浦 - 光州・順天・麗州、順天 - 晋州)に投入された。これらは編成ごとに色分けされて登場したものの、検査などによって編成は散らばってしまい、模様が1両ごとに違う列車も珍しくなくなった。現在ではCI変更によって塗色が変更され、KORAIL仕様の塗り分けに統一されている。 登場から5年足らずで全国に勢力を張ったが、電化の進展や運行系統の整理、利用者の伸び悩みなどで通勤列車の運用は減少し、2007年までにソウル近郊を除くほとんどの区間から撤退した。
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