ピアノソナタ第14番 イ短調とは? わかりやすく解説

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シューベルト:ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調

英語表記/番号出版情報
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調Sonate für Klavier Nr.14 a-Moll D 784 Op.143作曲年1823年  出版年1839年  初版出版地/出版社: Diabelli 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro giusto 1230秒
2 第2楽章 Mov.2 Andante4分30秒
3 第3楽章 Mov.3 Allegro vivace5分00

作品解説

2007年5月 執筆者: 稲田 小絵子

1823年2月ピアノ・ソナタにおける長いブランクからようやく這い上がった作品である。前作1819年のD664(ただし25年説もある)あるいは1817年の5曲にまで遡る。しかし、前年1822年にはソナタ風の要素をもった《さすらい人幻想曲作曲しピアノ・ソナタ分野自信がついたものとみられる。このイ短調ソナタは、その幻想曲のヴィルトゥオジティを受け継ぎつつ、内省的な深みをも追求した作品となった

第1楽章:アレグロ・ジュスト、イ短調4/4拍子ソナタ形式暗く不気味な主題始まり全体は、その上ろうとすれば下に引きずり込まれるような音型に支配されている。また、ユニゾンと厚い和音長い音と付点リズム跳躍進行同音反復順次進行といった対照的な要素共存し劇的な楽章形成している。
第2楽章アンダンテヘ長調4/4拍子。やさしい慰め主題高音響きが、まるでベートーヴェン後期作のような印象与え楽章である。前楽章とは対照的な明るく上向き主題注目されたい。
第3楽章アレグロ・ヴィヴァーチェイ短調、4/3拍子ロンド・ソナタ形式和音使い巧みシューベルトにしては珍しいカノン風の主題と、対照的に彼らしい優美な調和をみせる第2主題とが交互に現れるが、中間部では展開されており、結果的にソナタ風の形式成している。


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