ビジネスとして用いる衿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 15:07 UTC 版)
「ワイシャツ」の記事における「ビジネスとして用いる衿」の解説
主にビジネスとして用いられる衿の高さは35〜45mm程である。それ以上高くなるとのど仏や顎に当たり着心地や見た目が悪くなる。背広のラペルの幅とワイシャツの衿の幅、ネクタイの幅を合わせる事で見た目が揃う。 レギュラーカラー系統 レギュラーカラー 最も標準的な襟の開きのシャツ(75〜90°程度)。襟足の高さは30〜38mm、襟先は70〜75mm。正装としてふさわしい。 ロングポイントカラー ロングポイントは襟先は90〜100mmが特徴。レギュラーカラーとほぼ同角度の襟の開きだが、衿が長い分、幾分ロングポイントのほうが狭い印象になる。 ショートポイントカラー ショートポイントカラーはスモールカラーとも呼ばれ、その衿先は60mm以下と短い。開き角度は80°。ロングポイントとは正反対に、スポーティでカジュアルなイメージ。 ナロースプレッドカラー 両襟の開きが狭い(60°程度)シャツ。 ワイドカラー系統 ワイドカラー(ワイドスプレッドカラー) 両襟の開きが広い(100〜180°程度、120°が多い)。襟足の高さは38〜42mm、襟の長さは75〜80mm。ウィンザー公にちなんで、「ウィンザーカラー」とも呼ばれる。伝統的な英国風スタイル。 フレンチカラー ロングポイントとワイドカラーの中間。ワイドカラーの一種。 ホリゾンタルカラー 羽根が180°に近い衿型。ワイドカラーの一種。 ミディアムスプレッドカラー(セミワイド) 羽根が直角(90〜100°程度)に近い衿型。襟足の高さは38〜42mm、襟先は75〜80mm。ワイドカラーの一種。 その他の襟 タブカラー 両側の襟をタブとよばれる紐でつなげた襟。タブの上からネクタイを通すので、ネクタイが浮き上がる。活動的なスタイルとなる。 ピンホールカラー(アイレットカラー) 両側の襟をカラーピンで止めた襟。タブカラーと同じような形状となるが、ピンがアクセントになる。 クレリック(和製英語)[:en](カラーディファレントシャツ、カラーセパレーテッドシャツ) シャツの生地が白無地以外で、襟とカフスだけ白無地の生地を用いたシャツ。クレリックは僧侶(特に牧師)の意味。正しくはセパレーテッド・カラーなどと呼ばれる。クレリックと呼ばれる由来は、牧師が通常礼拝の際に着用するガウンからはみ出しているシャツの襟やカフスがガウンと色違いであることや、或いはガウンの上から着用するストール(襟巻型の袈裟)が白系が多いことなどから、襟やカフスが色違いとなっているシャツを牧師の服装に見立ててクレリックシャツと呼ぶようになったと言われる。これから派生して、襟とカフスが白無地以外の色の場合(黒や緑など)もクレリックと呼ばれる事がある。女性向けに打ち合わせおよびボタン位置が左右逆になったものもあり、こちらは“クレリックブラウス”となる。 マイターカラー(切り替え衿、ストッパーカラー、ドッグイヤーズカラー、ラビッドカラー) マイターとは、額縁の隅のような繋ぎ目、つまり斜めつぎのことで、本来は額縁の角のように合わせた衿のことを指す。色違いの柄が多いが、共色や無地も存在する。ボタンダウンやトレッボットーニやドゥエボットーニ、クレリックと組み合わせてある物も多い。 二枚衿(ダブルカラー) 衿羽根が2枚重なっている衿型。色違いの柄が多いが、共色や無地も存在する。ボタンダウンやトレッボットーニやドゥエボットーニ、クレリックと組み合わせてある物も多い。 ラウンドカラー 先を大きく丸くした衿型。 ラウンドチップカラー 先を小さく丸くした衿型。
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