ヒッティーンの戦いとは? わかりやすく解説

ヒッティーンの戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/21 23:01 UTC 版)

ヒッティーンの戦い(ヒッティーンのたたかい、アラビア語: معركة حطين Ma‘raka al-Ḥiṭṭīn, 英語: Battle of Hattin, 1187年7月4日)は、エルサレム王国アイユーブ朝サラーフッディーン率いるイスラム勢力の間に起こった戦い。この戦いに勝利したサラーフッディーンは進軍を継続して同年10月に聖地エルサレムの奪回に成功し、エルサレム王国を崩壊寸前(沿岸部に多少の領土を残すのみ)まで追い込んだ。地名については、ハッティーン al-Ḥaṭṭīn (en)とも言う。




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ヒッティーンの戦い

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オンフロワ4世・ド・トロン」の記事における「ヒッティーンの戦い」の解説

1187年前半、オンフロワ4世継父ルノー・ド・シャティヨンが、エジプトからシリアに向かうキャラバン襲撃したこのころはまだエルサレム王国サラーフッディーンの間の和平期間中であったが、自身のOultrejourdan卿領はその対象外だというのがルノー・ド・シャティヨン主張だった。ギー・ド・リュジニャン賠償金支払うようルノー・ド・シャティヨン説得しようとしたが、聞き入れられなかった。サラーフッディーンエルサレム王国対すジハード宣言し1187年7月4日のヒッティーンの戦いでエルサレム王国連合軍壊滅させた。 オンフロワ4世はこの戦闘参加していたが、他のほとんどのキリスト教徒指揮官と共にサラーフッディーン捕虜になったサラーフッディーン自身の手処刑されルノー・ド・シャティヨンや、熱狂的なアイユーブ兵に虐殺され修道騎士たちを除きサラーフッディーン捕虜たちを助命した。彼は捕虜ダマスカス移送したうえで、残るキリスト教徒支配下都市要塞次々と攻略していった。 何とか抵抗続けられたのは、Oultrejordanのケラク城とモンレアル城を含むごくわずか要塞だけであった10月、オンフロワ4世の母エティエネットはサラーフッディーン交渉し息子解放してくれれば両城守備兵説得して降伏させる約束したサラーフッディーンはこれを承諾し、オンフロワ4世を母のもとに返した。ところが両城守備兵頑として開城受け入れなかったので、オンフロワ4世ダマスカス帰って虜囚の身に戻った。しかし程なくしてサラーフッディーンは彼を身代金新たな交換条件なしに解放したケラク城は1188年末まで、モンレアル城はその数か月後まで持ちこたえたが、最終的にサラーフッディーンの軍の前に落城した。

※この「ヒッティーンの戦い」の解説は、「オンフロワ4世・ド・トロン」の解説の一部です。
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