パーペチュア岬景観地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/20 23:23 UTC 版)
「パーペチュア岬」の記事における「パーペチュア岬景観地区」の解説
米国林野庁はオレゴン海岸(英語版)中央部の独特な美観に脚光を当てるため、1960年代にパーペチュア岬景観地区を設定し、パーペチュア岬ビジターセンターを建設した。景観地区は11km2のトウヒ・ベイマツ・アメリカツガの原生林を含む。 パーペチュア岬景観地区ではキャンプ、ピクニック、ハイキング、観光、ホエールウオッチング、ビジターセンターの日替わりプログラムが楽しめる。原生林の中には太平洋岸の潮だまりに至る全長約40kmの遊歩道がある。サイユースローの沈黙の歩哨(the Silent Sentinel of the Siuslaw)の名で知られる樹齢600年のシトカトウヒの巨木に至る遊歩道もある。この木は高さ56m以上で、根元の周りは12mある。2007年9月15日、このシトカトウヒの老木は群を抜く大きさと樹齢を認められ、州からオレゴン樹木遺産に指定されて手厚く保護されることになった。 パーペチュア岬の海岸線に沿って、独特の観光スポットがいくつかある。悪魔の撹乳器(Devil's Churn)は海岸の岩が長く裂けて波が満ちており、入ってくる波と出て行く波がぶつかる時に激しく砕ける。クックの裂け目(Cook's Chasm)にある潮吹き岩(Spouting Horn)と、近くの台状部にあるトールの井戸(Thor's Well)は、どちらも波が駆動する海水の噴水である。トールの井戸の位置は北緯44度16分42秒 西経124度06分49秒 / 北緯44.278421度 西経124.113499度 / 44.278421; -124.113499 (Thors Well)。潮吹き岩の位置は北緯44度16分39秒 西経124度06分47秒 / 北緯44.277497度 西経124.112994度 / 44.277497; -124.112994 (Spouting Horn)。トールの井戸と潮吹き岩は、ともに満潮の前後1時間ほどが見頃となる。どれほどの壮観となるかは、満潮の高さやうねりの大きさと方向による。風もまた影響を与える。悪魔の撹乳器、トールの井戸、潮吹き岩は観光客に有名だが、大きな満潮や冬の嵐の時には危険なこともある。 パーペチュア岬ビジターセンターはヤハッツから南へ3kmの所にある。ビジターセンターのデッキからは海と海岸が眺められる。コククジラの回遊を見ることもできる。ビジターセンターには自然史や文化についての展示、参加型のこども科学コーナー、自然の映像を上映するシアター、そして書店がある。ブルッキングズのエミリー山爆撃への反応としてSCR-270B(英語版)レーダーが1943年に設置された。
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