パディントン・ベア
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パディントン・ベア(原題:Paddington)は、イギリスの人形アニメ。フィルム・フェア・ロンドンが制作し、1976年から1980年にかけて英国放送協会のBBC Oneで放送された。第2シリーズまで制作され、後にスペシャルも放送された(日本では未放送)。全56話。
概要
イギリスの作家マイケル・ボンドの『くまのパディントン』シリーズを原作とする。第1シリーズの全30話が1975年に現地で制作され、翌年1976年に放送された。後に、1979年から翌年1980年にかけて第2シリーズの全26話が放送された。
英国オリジナル版では、原題はPaddingtonであり、第2シリーズからThe Adventures of Paddingtonと改題されるが、日本版では全話共に「パディントン・ベア」で統一されている。
日本では1994年から1997年頃までに、NHK教育テレビ(現:NHK Eテレ)で「プチプチアニメ」枠で放送された。声の出演は下条アトムが担当した。なお、同枠において制作された人形アニメとしては、現時点で最も古い作品となっている。
ストーリー
くまのパディントン#あらすじを参照。
放送日程
主に、イギリスでの放送日を記述する。
第1期
各話 | 放送日 | サブタイトル | 使用原作 | |
---|---|---|---|---|
邦題 | 原題 | |||
第1話 | 1976年1月5日 | このクマをよろしく | Please Look After This Bear | くまのパディントン(第1作) |
第2話 | 1976年1月6日 | クマとお風呂 | A Bear in Hot Water | |
第3話 | 1976年1月7日 | パディントン、地下鉄に乗る | Paddington Goes Underground | |
第4話 | 1976年1月8日 | はるばるショッピング | A Shopping Expecdition | |
第5話 | 1976年1月9日 | パディントンとオールドマスターズ | Paddington and the "Old Master" | |
第6話 | 1976年1月12日 | お部屋をきれいに | A Spot of Decorating | パディントンのクリスマス(第2作) |
第7話 | 1976年1月13日 | 家族写真 | A Family Group | |
第8話 | 1976年1月14日 | パディントン、オークションに参加する | Paddington Makes a Bid | パディントンの一周年記念(第3作) |
第9話 | 1976年1月15日 | 日曜大工 | Do-it-Yourself | |
第10話 | 1976年1月16日 | 神隠しの魔法 | A Disappearing Trick | くまのパディントン(第1作) |
第11話 | 1976年1月19日 | パディントン 厨房にはいるべからず! | Something Nasty in the Kitchen | パディントンの一周年記念(第3作) |
第12話 | 1976年1月20日 | コインランドリーにて | Trouble at the Launderette | |
第13話 | 1976年1月22日 | さっぱりしすぎた頭のてっぺん | Too Much Off the Top | パディントン妙技公開(第7作) |
第14話 | 1976年1月23日 | 歯医者さんへ行こう | A Visit to the Dentist | パディントンのラストダンス(第9作) |
第15話 | 1976年5月3日 | パティントンのおそうじ | Paddington Cleans Up | パディントンの大切な家族(第10作) |
第16話 | 1976年12月23日 | 雪が降ったら(32番地のトラブル) | Trouble at No.32 | パディントンのクリスマス(第2作) |
第17話 | 1976年5月4日 | パディントンとクリスマスショッピング | Paddington and the Christmas Shopping | |
第18話 | 1976年12月29日 | クリスマス | Christmas! | |
第19話 | 1976年5月5日 | カリーさん、お風呂にはいる | Mr.Curry Takes a Bath | パディントン、テストをうける(第11作)[注 1] |
第20話 | 1976年5月6日 | パディントン、探偵になる | Puddington Turns Detective | パディントンのクリスマス(第2作) |
第21話 | 1976年5月7日 | 修理はおまかせ | Paddington and the Cold Snap | パディントンの煙突掃除(第6作) |
第22話 | 1976年5月10日 | ろう人形館でのトラブル | Trouble at the Wax work | ? |
第23話 | 1976年5月11日 | パディントンの大掃除 | Paddington Makes a Clean Sweep | パディントンの煙突掃除(第6作) |
第24話 | 1976年5月12日 | 甘ったるくてやっかいな時 | A Sticky Time | パディントンとテレビ(第5作) |
第25話 | 1976年5月13日 | パディントンの大成功 | Paddington Hits the Jackpot | |
第26話 | 1976年5月17日 | おかしなゴルフ大会 | Paddington Hits Out | パディントン街へ行く(第8作) |
第27話 | 1976年5月14日 | 病院へお見舞いに | A Visit to the Hospital | |
第28話 | 1976年5月18日 | パディントンご推せん | Paddington Recommended | パディントンのラストダンス(第9作) |
第29話 | 1976年5月19日 | 占い | Fortune Telling | パディントンフランスへ(第4作) |
第30話 | 1976年5月20日 | 予期せぬパーティー | An Unexpected Party | パディントンの煙突掃除(第6作) |
第2期
1979年10月22日から1980年4月18日までに放映。カッコ内は第2期としての話数。原題では、このシリーズから"The Adventures of Paddington"へと一新。
各話 | 放送日 | サブタイトル | 使用原作 | |
---|---|---|---|---|
邦題 | 原題 | |||
第31(1)話 | 1979年10月22日 | とんちんかん裁判 | Paddington in Court | パディントンの大切な家族(第10作) |
第32(2)話 | 1979年11月7日 | バースデイ・ケーキを焼きました | Paddington Bakes a Cake | ? |
第33(3)話 | 1979年10月25日 | ごきげん!川へピクニック | A Picnic on the River | パディントンの一周年記念(第3作) |
第34(4)話 | 1979年10月26日 | パディントンのお庭 | Paddington's Patch | ? |
第35(5)話 | 1979年10月29日 | どうにかこうにかハンモック | In and Out of Trouble | パディントン、テストをうける(第11作) |
第36(6)話 | 1979年11月1日 | ロンドン塔見物 | Paddington at the Tower | パディントンロンドンとうへ[注 2] |
第37(7)話 | 1979年11月2日 | 銀行で大さわぎ | A Visit to the Bank | パディントンフランスへ(第4作) |
第38(8)話 | 1979年11月5日 | 食堂車が空きました | Paddington Clears the Coach | Paddington's Blue Peter Story Book[注 3] |
第39(9)話 | 1979年11月8日 | 浜辺で写真を | Picture Trouble | ? |
第40(10)話 | 1979年1月2日 | ぼくが作った砂の城 | Trouble at the Beach | くまのパディントン(第1作) |
第41(11)話 | 1979年1月9日 | ムキムキ入門 | Keeping Fit | パディントンの大切な家族(第10作) |
第42(12)話 | 1979年11月9日 | パディントンのゲスト出演 | Paddinton in the Hot Seat | Paddington on Screen[注 3] |
第43(13)話 | 1979年1月23日 | パディントンとミステリーボックス | Paddington and the Mystery Box | ? |
第44(14)話 | 1979年1月30日 | 世界でひとつのジグソーパズル | Paddington's Puzzle | Paddington on Screen |
第45(15)話 | 1979年11月12日 | パディントンのダイエット | Paddington's Weights in | Paddington's Blue Peter Story Book |
第46(16)話 | 1979年11月15日 | 切ってしまった・・・ | paddington Takes a Snif | Paddington on Screen |
第47(17)話 | 1979年11月16日 | 楽しい芝居見物 | A Visit to the Theatre | くまのパディントン(第1作) |
第48(18)話 | 1980年4月8日 | うまい話 | Paddington Buys a Share | パディントン妙技公開(第7作) |
第49(19)話 | 1980年3月6日 | かべに扉をつけました | Paddington in a Hole | |
第50(10)話 | 1980年3月13日 | 最後の仕上げ | Paddington and the Finishing Touch | パディントン街へ行く(第8作) |
第51(21)話 | 1980年4月14日 | バーゲン会場にて | Trouble in the Bargain Basement | パディントンの大切な家族(第10作) |
第52(22)話 | 1979年3月27日 | 公園のコンサート | An Outing in the Park | パディントンとテレビ(第5作) |
第53(23)話 | 1980年4月8日 | 今夜はレストラン | Paddington Dines Out | パディントンの一周年記念(第3作) |
第54(24)話 | 1979年4月10日 | パディントンの初舞台 | Paddington Takes the Stage | ? |
第55(25)話 | 1980年4月15日 | 激しくラグビー | Paddington in Touch | パディントンの大切な家族(第10作) |
第56(26)話 | 1980年4月18日 | ルーシーおばさんとお買い物 | Comings and Goings at No.32 | ? |
特別編
同じくBBCでテレビスペシャル版が3本制作された。
- パディントン映画に行く(原題:Paddington Goes to the Movies) - 1983年に放映。約25分。原作は第3作「パディントンの一周年記念」内のエピソードを使用。
- パディントン学校に行く(原題:Paddington Goes to School) - 1984年に放映。約25分。原作は第10作「パディントンの大切な家族」内のエピソードを使用。
- パディントンの誕生日プレゼント(原題:Paddington’s Birthday Bonanza) - 1987年に放映。約25分。
イメージキャラクター
日本では1986年から三井銀行(現:三井住友銀行)のイメージキャラクターに起用された[1]。
本国イギリスでは2000年代にマーマイトのTVCMのイメージキャラクターを勤めていた。パディントンのほのぼのとしたある愛らしさのある世界観で、かつブラック・ユーモアに満ちた展開がある内容で数作作られていた。
映像ソフト
ポニーキャニオンより発売。VHSが1994年11月に発売。厳選して各巻5話収録。DVDが2009年5月20日に発売(「 - 冬のおはなし」のみ2010年11月3日に発売)[注 4]。各巻10話収録。DVDBOX版では、特典映像として「パディントン映画に行く」「パディントン学校に行く」を収録(こちらも単品と同様、2009年5月20日に発売)。
- VHS
- パディントン・ベアー1 このクマをよろしく(第1話〜第5話)
- パディントン・ベアー2 お部屋をきれいに(第6話〜第10話)
- パディントン・ベアー3 歯医者さんへ行こう(第11話〜第15話)
- パディントン・ベアー4 パディントン、探偵になる(第19話、第23話〜第25話、第20話)
- パディントン・ベアー5 パディントンご推せん(第28話〜第30話、第46話、第45話)
- DVD
- パディントン・ベア このクマをよろしく(第1話〜第10話)
- パディントン・ベア パディントン探偵になる(第11話〜第16話、第19話〜第23話)
- パディントン・ベア パディントンのお庭(第24話〜第34話)
- パディントン・ベア パディントンとミステリーボックス(第35話〜第45話)
- パディントン・ベア パディントンの初舞台(第46話〜第56話)
- パディントン・ベア 冬のおはなし(第17話、第18話、特別エピソード「パディントンの誕生日プレゼント」)
脚注
注釈
くまのパディントン
(パディントン・ベア から転送)
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くまのパディントン | |
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パディントン駅にある パディントンベアの像
|
|
初登場 | 1958年10月13日 |
作者 | マイケル・ボンド |
詳細情報 | |
種族 | くま |
性別 | オス |
家族 | ルーシーおばさん、パストゥーソおじさん、ブラウンさん一家 |
国籍 | ペルー |
くまのパディントン(Paddington Bear)は、イギリスの作家マイケル・ボンドの児童文学作品に登場する架空のクマのキャラクター。1958年10月13日に出版された『くまのパディントン/A Bear Called Paddington』で登場し、以後一連の作品の主人公である[1]。このオリジナルのパディントンはペギー・フォートナムの手によって描かれた[2]。70の作品が30の言語で出版されており、全世界で3000万部を売り上げている[3]。日本で最初に刊行されたのは1967年、福音館書店からである[1]。
あらすじ
パディントンはパディントン駅で古ぼけたスーツケースの上に座っているところをブラウン夫妻に発見される。彼のコートには「このくまをよろしくお願いします」("Please look after this bear. Thank you.")と書かれた札がついていた。彼はルーシーおばさんによって「暗黒の地ペルー」から送られてきた密航者として到着したのである。ブラウン一家に自分のスペイン語の名前は「発音しにくい」ことを伝えると、一家は彼のことを出会った駅名をとってパディントンと呼ぶことにした[注釈 1]。一家は彼をポートベロー・ロード近くのウィンザー・ガーデン32番地にある自宅へ連れて行く。パディントンは礼儀正しい紳士的なくまであるが、彼のまわりではひっきりなしにトラブルが巻き起こってゆく。何とか上手くいくように努力し、最後には丸くおさまっていく。ペルーから来たマーマレードが大好きなクマのイギリスでのドタバタ騒動がつづられていく。
逸話

くまのパディントンは作者のマイケル・ボンドが1956年のクリスマス・イブに妻へのプレゼントとして購入した一匹のクマのぬいぐるみが元になっている。マイケルはこのぬいぐるみに当時パディントン駅近くに住んでいたことからパディントンと名づけた。彼はクマの話を思いつき、10日のうちに最初の『パディントン』がこの世に生み出された。この作品は『くまのパディントン/A Bear Called Paddington』として1958年10月13日に発行された[6][7]。
作者のマイケルはパディントンがブラウン夫妻に出会うシーンは子供のときに体験した思い出を元にしたと語っている。第二次世界大戦時にロンドンから疎開してきた子供たちが名札を首からぶら下げて、スーツケースを持ってたたずんでいる映像を、ニュース映画で見たことが原体験となっている[8]。
マイケルは当初「暗黒の地アフリカ」からはるばるやってきた設定にする予定だったが、アフリカにはクマがいないことを知らされ、パディントンの出身地はメガネグマの棲むペルーに変更となった[9]。
エリザベス2世が2022年9月8日死去したのを受けて、パディントンは追悼のメッセージをTwitterで発表した [10]。 パディントンとエリザベス2世は2022年6月4日に行われた「エリザベス女王即位70周年祝賀コンサート(プラチナ・ジュビリー)」のオープニング動画で共演したばかりであった。このオープニング動画で英国映画テレビ芸術アカデミーTV部門の「記憶に残る瞬間賞」を受賞[11]
ぬいぐるみ

初めての商用ベースでのパディントンのぬいぐるみは1972年にガブリエル・デザインズによって製作された。経営者のクラークソンは子供のジョアンナとジェレミーに、ぬいぐるみの試作品をクリスマスプレゼントとしている[12]。この際ぬいぐるみが直立できるようにウェリントン・ブーツを履かせるようになった(パディントンは1964年の『パディントンの煙突掃除/Paddington Marches on』でクリスマスにウェリントン・ブーツをもらっている)。初期のブーツはダンロップ(Dunlop Rubber)製の小さな子供用ブーツであった。しかし供給が追いつかなくなり、靴底に足跡のついたオリジナルのものを使用するようになった。ガブリエル・デザインズはマイケル・ボンドからライセンスを与えられ、彼らが販売したパディントンのぬいぐるみは大ヒット商品となった。しかしライセンス契約を結んでいない海賊製品も出回りガブリエル・デザインズはその対応に追われることになった[9]。経営者であったシャーリー・クラークソンは後に著書でその顛末を記している[13]。
登場人物
- ブラウン家の住人
- 父:ブラウンさん(ヘンリー)
- 母:ブラウンさんの奥さん(メリー)
- 息子:ジョナサン
- 娘:ジュディ
- 家政婦:バードさん(小言も多いが、パディントンのことを一番理解している。)
- 居候:パディントン
- 隣人
- カリー氏(けちで意地悪。よく人の真似をしたがる。パディントンを「クマ公」と呼び、一応悪者代表だが、特に差別しているとか嫌っているとかではないようである。パディントンが病気のときはお見舞いに来るなど、優しい一面も見せる。)
- ポートベロ通り商店街(普段お買い物に行く商店街。)
- 骨董屋
- グルーバーさん(ココアと菓子パンをパディントンにおごってくれる友達。パディントンを「ブラウンのだんな」と呼ぶ。)
- 骨董屋
- 暗黒の地ペルー(理由は不明だがパディントンがそう呼んでいる。首都はリマ。パディントンの出生地。)
- リマの老グマホーム
- ルーシーおばさん(老グマホームに入るにあたって、パディントンに英語を教え、イギリスに送り出した。)
- リマの老グマホーム
書籍
第1作『くまのパディントン A Bear Called Paddington』が1958年に出版され、その後メインシリーズの短編集14冊、シリーズ外の短編集、さらに多くの絵本などが出版されている。日本ではメインシリーズの短編集は第10作までが福音館書店から(松岡享子 訳)、第11作から第13作はWAVE出版から(三辺律子訳)出版されている。
- 第1作『くまのパディントン/A Bear Called Paddington』
- 第2作『パディントンのクリスマス/More About Paddington』
- 第3作『パディントンの一周年記念/Paddington Helps Out』
- 第4作『パディントンフランスへ/Paddington Abroad』
- 第5作『パディントンとテレビ/Paddington at Large』
- 第6作『パディントンの煙突掃除/Paddington Marches on』
- 第7作『パディントン妙技公開/Paddington at Work』
- 第8作『パディントン街へ行く/Paddington Goes to Town』
- 第9作『パディントンのラストダンス/Paddington Takes the Air』
- 第10作『パディントンの大切な家族/Paddington on Top』
- 第11作『パディントン、テストをうける/Paddington Takes the Test』(1979)
- 第12作『パディントンのどろぼう退治/Paddington Here and Now』(2008)
- 第13作『パディントン、映画に出る/Paddington Races Ahead』(2012)
- 第14作『Paddington's Finest Hour』(2017)
- 第15作『Paddington at St. Paul's』(2018)※六十周年記念作。遺作。
メインシリーズ外の短編集
- 『Paddington's Blue Peter Story Book』(1973)
- 『Paddington on Screen』(1980)
絵本
2012年9月にR.W.アリー画の日本語翻訳絵本「クマのパディントン」が理論社から発売された。
- 『クマのパディントン』(木坂涼 訳)
アニメ
人形アニメ(プチプチアニメ)版
BBCとフィルム・フェア・ロンドンがイギリスで1976年から1980年まで制作した。日本では1997年頃までNHK教育テレビの「プチプチアニメ」枠で放送。邦題『パディントン ベア』のタイトルで放送された。現在はDVDも発売されている。パディントンも含め、アニメ全体の語り部は下条アトムが務めている。
セルアニメ(セルビデオ)版
1989年製作。ハンナ・バーベラ・プロダクション製作。日本ではセルビデオで公開された。パディントンの声はTARAKO、ブラウンさんは速水奨。
セルアニメ(衛星アニメ劇場)版
(The Adventures of Paddington Bear) 1997年から2000年までの製作。カナダ・フランス合作で全3シ-ズン。日本では1999年4月6日から同年9月28日までにNHKBS2の「衛星アニメ劇場(火曜)」枠で放送された。
- 声の出演
- 日本語版演出:高橋剛
CGアニメ版
2019年から放送されているニコロデオンのテレビアニメ、スタジオ・カナル制作[14]、イギリス・フランス合作。日本では『パディントンのぼうけん』のタイトルで2021年9月20日からAmazon Prime Video、Rakuten TVなどの動画配信サービスで配信される[15]。日本語版のパディントンの声は羽多野渉[15]。
映画
2014年にイギリス・フランスの共同製作によって実写映画化された。2017年には続編も製作されている。2024年には『パディントン 消えた黄金郷の秘密』が公開。
企業・団体での採用
パディントンのキャラクターは世界中で愛され、様々な企業・団体がパディントンを使用している。2008年10月13日のパディントン生誕50周年の際は、Googleはロゴにパディントンを描いている(Google Doodle)[16]。日本でも多数の企業が商品のイメージキャラクターなどにパディントンを採用している[17]。
テーマパーク
2018年7月21日、世界初のパディントンベアのテーマパークとして、神奈川県相模原市の「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト(2024年さがみ湖MORI MORIに名称変更)」内に「パディントンタウン」がオープンした[18][19]。
ギャラリー
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レスター・スクエアでサンドイッチを食べている銅像
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マイケル・ボンドとパディントン
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パディントントレイルのひとつ。ナショナル・ギャラリーに設置
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パディントントレイルのひとつ。
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リマのミラフローレス地区アルフレド・サラサル公園の彫刻
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砂の彫刻
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2015年の東京国際映画祭にて
注釈
- ^ 「パディントン」の正しい綴りは "Paddington" だが、彼自身はこの綴りが気に入らず、自分の署名は常に “Padingtun” と綴る[4]。松岡享子の訳による日本語版では、この綴りを「パデエタン」と表記している。
出典
- ^ a b “History”. Paddington Bear official website. 2014年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月15日閲覧。
- ^ “Peggy Fortnum”. Paddington Bear official website. 2014年11月15日閲覧。
- ^ “福島県・磐梯朝日国立公園 あだたら高原”. あだたら高原スキー場. 2014年11月15日閲覧。
- ^ 若谷苑子「<論文>英語を話し人間社会で生きるクマ:A Bear Called Paddington における Paddington の位置づけ」『白百合女子大学児童文化研究センター研究論文集』第21巻、白百合女子大学児童文化研究センター、2018年3月、61-80頁、ISSN 1345-5338、 NAID 120006885473。
- ^ 2014年に映画「パディントン」の公開にあわせ、ロンドンでは各所にさまざまなパディントンが展示されたイベント。ことりっぷパディントンを探しながらロンドンを歩く「パディントン・トレイル」
- ^ “Paddington returns to his station as children's favourite”. The Independent (2008年5月24日). 2014年11月15日閲覧。
- ^ “Paddington bear celebrates 50th birthday”. The Independent (2008年10月13日). 2014年11月15日閲覧。
- ^ “Paddington Bear 'inspired by evacuees' says author Bond” (2012年2月13日). 2014年11月15日閲覧。
- ^ a b “Paddington Bear: 13 things you didn't know”. Telegraph (2014年6月10日). 2014年11月15日閲覧。
- ^ くまのパディントン (@paddingtonbear) - X(旧Twitter)
- ^ エリザベス女王とくまのパディントン、BAFTAの「記憶に残る瞬間賞」を受賞株式会社ハースト婦人画報社 2023/05/15
- ^ Vincent, Alice (2017年6月28日). “Paddington Bear: 13 things you didn't know” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235 2018年4月28日閲覧。
- ^ Shirley Clarkson, Bearly Believable: My Part in the Paddington Bear Story, Harriman House Publishing, 23 June 2008 ISBN 978-1-905641-72-7
- ^ “『パディントン』テレビシリーズに!ベン・ウィショー続投”. シネマトゥデイ (2019年2月15日). 2021年8月15日閲覧。
- ^ a b 『パディントンのアニメーションシリーズ日本語版 配信開始決定 ~海外で大人気のシリーズ、ついに日本上陸~』(プレスリリース)コピーライツアジア株式会社、2021年9月1日 。2022年2月20日閲覧。
- ^ “Paddington Bear's 50th Birthday Doodle - Google Doodles” (英語). Google (2008年10月13日). 2025年5月3日閲覧。
- ^ “Paddington Bear”. パディントン ベア オフィシャルサイト. 2021年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月15日閲覧。
- ^ “世界初!パディントンTM ベアのテーマパークがさがみ湖リゾート プレジャーフォレストに7月誕生”. ウォーカープラス. KADOKAWA (2018年3月22日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ 『パディントン タウン 本日(7/21)オープン!』(プレスリリース)富士急行、2018年7月21日 。2022年2月20日閲覧。
関連項目
- パディントンのパブリックアートのリスト(イギリスの都市パディントン)
外部リンク
- 国内
- Paddington
- パディントン・ジャパン (PaddingtonBearJapan) - Facebook
- パディントン・ジャパン (@paddingtonjapan) - X(旧Twitter)
- パディントン公式オンラインストア
- 海外
- BBC Paddington theme tune
- Paddington - IMDb
- Paddington (2014) - IMDb
- くまのパディントン (@paddingtonbear) - Instagram
「パディントンベア」の例文・使い方・用例・文例
- パディントン・ベアのページへのリンク