パウチ･

実用日本語表現辞典

パウチ

パウチとは、いわゆる「パウチ加工」の通称である。そして「パウチ加工」とは、パウチラミネーターを使った食品の小袋充填包装や、透明フィルムで紙をコーティングするラミネート加工のことである。パウチは英語の pouch に由来する語といえるが、英語の pouch は基本的に「小袋」「小物入れ」といった意味であり、英語の pouch 自体には（日本語のパウチのような）レトルト食品の小袋充填包装や印刷物のラミネート加工といった意味は特にない。英語ではレトルトパウチは「retort pouch」、ラミネート加工の印刷技術を表現するときは「pouch pressing」、という風に表現する必要がある。

パウチ加工（処理）には、ポリプロピレンなどの透明なプラスチックのフィルムが主に使われている。パウチ加工をするときは、このようなフィルムをアルミシートや紙などに接着させて複数の層をつくる。ラミネート加工とも呼ばれるパウチ加工のひとつの目的は、内側の素材を守ることだ。透明なフィルムで外側をコーティングをすることで、挟み込まれたアルミシートや紙が熱、摩擦といった外部からの刺激を受けにくくなる。パウチ加工の活用法としては、たとえば、カレーなどのレトルト食品の包装、あるいはポスターやチラシの表面加工などが挙げられる。

パウチ加工を施したレトルトパウチの袋は、熱湯に浸したり電子レンジで熱を加えたりしても袋の中の食品がダメージを受けにくい。また、ラミネート加工で表面を覆ったポスター、チラシは、雨などの水分をはじく上にホコリも付着しにくい。

（2020年8月14日更新）

デジタル大辞泉

パウチ【pouch】

読み方：ぱうち

［名］(スル)《小袋の意》

１ 食品を密封する、アルミ素材や合成樹脂製の袋。洗剤などの詰め替え容器にも使われる。「レトルト—」

２ 印刷物などの用紙を保護するため、薄いフィルムではさみ、熱で密着させること。また、そうしたもの。

印刷関係用語集

パウチ

接着性のあるポリエステルフィルムを印刷物に熱圧着する加工方法。各種のカードやメニューなどに利用される。

オストミー用語集

パウチ（Pouch:ストーマ袋）

ストーマからの便や尿を受ける袋。防臭性のある積層プラスチックフィルム製の使い捨ての製品である。

ウィキペディア

パウチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/10/30 13:06 UTC 版)

パウチ

pouch

• 印刷物に対するラミネート加工の俗称。
• レトルト食品のパッケージングに用いられるレトルトパウチ。レトルト食品を参照。
• 人工肛門あるいは人工膀胱保有者（オストメイト）が、腹部皮膚の開口部（ストーマ）に取り付けて便あるいは尿を一時的に貯めるための袋。

pawci

• パウチカムイ - アイヌ民話に伝承される魔物

関連項目

• ポーチ

ウィキペディア小見出し辞書

パウチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/17 00:29 UTC 版)

「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「パウチ」の解説

アイヌに伝わる女の妖怪。サタンに奪われたユニコンの鏡を取り戻すため地獄へ行くが逆に悪魔に追われて地上へ戻り、そこを待ち伏せしていた悪魔によってストーン・サークルの下敷きにされ、最後は十二人の少年に鏡の奪還を頼んで事切れる。

Weblio日本語例文用例辞書

「パウチ」の例文・使い方・用例・文例

• レトルトパウチ食品というインスタント食品