ハンセン病のスティグマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 04:43 UTC 版)
「ウイリアム・ジョップリング」の記事における「ハンセン病のスティグマ」の解説
スティグマは社会学用語である。スティグマは、もともとはギリシアで奴隷・犯罪人・謀反人であることを示す焼き印・肉体上の「しるし」のことで、汚れた者・忌むべき者というマイナスイメージが肉体上に烙印されたものである。のちにカトリック教会では、十字架上で死んだキリストの五つの傷と同じものが聖人=カリスマにあらわれるということから、「聖痕」の意味に転化した。このような由来をもつため西欧では日常語として使われている。とくに学術用語としてはアーヴィング・ゴッフマン(Erving Goffman)が使った。スティグマとなりうる属性(identity peg)としては、病気・障害・老齢などの肉体的特徴、精神異常・投獄・麻薬常用・アル中・同性愛・失業・自殺企図・過激な政治運動などから推測される性格的特徴、人種・民族・宗教に関わる集団的特徴などがある。 ジョップリングのJordan病院での経験などにより、ハンセン病のスティグマ(Leprosy stigma)に関する論文も書いた。ハンセン病に関するスティグマは、ハンセン病に関しての無知、聖書、法律(日本のらい予防法がまだ当時はあった)が関係し、医師の知識不足やらい療養所自体の責任が関わっている場合もある。600BCの中国や西欧でも中世に多くのらい患者が出てスティグマを受け、現在多くの死体が発掘されている。ジョップリングは、イギリス、イギリス以外のヨーロッパ、中国、アメリカ大陸、カリブ海におけるハンセン病のスティグマの詳細な例を挙げた。
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