ハリアーGR.3とは? わかりやすく解説

ハリアーGR.3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 14:12 UTC 版)

ホーカー・シドレー ハリアー」の記事における「ハリアーGR.3」の解説

1974年には、ハリアーGR.1発展させたハリアーGR.3が12発注された。これは機首延長してフェランティ社のレーザー測距目標指示装置(LRMTS)を搭載するとともに、ARI.18223レーダー警報受信機RWR)も搭載し発電能力12キロボルトアンペアに強化したものであった1978年にも更に24機が発注され、また既存ハリアーGR.1順次に同規格改修された。 これらのハリアーGR.3は、1982年フォークランド紛争実戦投入された。当初派遣された第317任務部隊擁する固定翼機海軍シーハリアーFRS.1艦上戦闘機20機のみであり、損耗対す余裕がほとんどなかったために、空軍のハリアーGR.3が増援されることになったものであり、第1飛行隊のうち10機に対して下記のような改造が行われた。 航空母艦での運用への対応 塩害防止塗装艦上での係留リング追加した。また揺れ動く艦上でも慣性航法装置セットできるように修正しようしたもののこれは上手く働かずハリアー航法目測となった空戦装備追加 サイドワインダー空対空ミサイル搭載発射対応するとともにガンポッドのうち1基を改造してブルーエリック電子妨害装置搭載、また4機にはALE-40フレア・ディスペンサーを搭載第1飛行隊ハリアー9機は空中給油を受けながらアセンション島まで進出した。うち3機は同地防衛のために拘置されたが、残り6機は、5月6日には「アトランティック・コンベアー」の仮設甲板移動してフォークランド諸島向けて出発し5月18日には任務部隊合流空母ハーミーズ艦上展開した。これによってハリアーGR.3が近接航空支援航空阻止担当してシーハリアーFRS.1は戦闘空中哨戒注力できるようになったこのような分担であったため、ハリアーGR.3は対空砲火での損耗多く5月21日27日30日に計3機を失って戦力半減したが、6月1日8日アセンション島から空中給油を受けつつ2機ずつが飛来し戦力補充した。またスタンリー外郭防衛線への攻撃の際にはレーザー誘導爆弾による攻撃試みられたが、新装備であったために当初命中率低く習熟して命中率上がるまえに守備隊降伏したために真価を発揮することはなかった。 その後1987年より、大幅に設計更新した第二世代ハリアーであるGR.5の引き渡し開始されたことから、本機はこちらに代替されて、退役していった。

※この「ハリアーGR.3」の解説は、「ホーカー・シドレー ハリアー」の解説の一部です。
「ハリアーGR.3」を含む「ホーカー・シドレー ハリアー」の記事については、「ホーカー・シドレー ハリアー」の概要を参照ください。

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