アトランティック・コンベアーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アトランティック・コンベアーの意味・解説 

アトランティック・コンベアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 05:37 UTC 版)

基本情報
運用者 キュナード・ライン
建造所 スワン・ハンター
経歴
竣工 1970年
その後 1982年5月30日戦没
要目
総トン数 14,946 トン
載貨重量 18,146 トン
全長 212.04 m
28.04 m
主機関 蒸気タービン
出力 35,000馬力
航海速力 23.0ノット
積載能力 966 TEU
テンプレートを表示

アトランティック・コンベアー(SS Atlantic Conveyor)は、ACL(アトランティック・コンテナ・ライン)が運航していたROROコンテナ船。1982年のフォークランド紛争で徴用され戦没した。尚、同名で1985年に竣工した2代目が存在するが、本項では1970年竣工の初代について解説する。

概要

ACLが1969年~1970年に6隻建造したG2級の1隻で、1970年イギリスのスワン・ハンター社で竣工し、欧州~北米間の大西洋航路に就航した。 船尾ランプを用いたRORO荷役や車両搭載も可能なコンテナ船で、船主はキュナード・ラインである。 尚、G2級6隻のうち、キュナード・ライン所有でスワン・ハンター社建造船は本船と「アトランティック・コーズウェイ(Atlantic Causeway)」の2隻で、他の4隻は他船社の所有で建造所も異なっていた。 1982年に発生したフォークランド紛争で、本船はアトランティック・コーズウェイと共にイギリス海軍に徴用され、航空機等の輸送船となった。 同年5月25日、アルゼンチン海軍シュペルエタンダール攻撃機がイギリス空母「ハーミーズ」を狙って発射したエグゾセが本船に命中し爆発、乗員12名(商船員6名、海軍補助艦隊員3名、海兵隊員3名)が死亡した。 大破した船は30日に沈没した。運搬していた航空機のうち、空母「ハーミーズ」に移送済みだったハリアーと、フリゲート艦「グラスゴー」への補給物資の移送を行っていた1機のチヌークHC.1「ブラヴォー・ノヴェンバー」は難を逃れたが、前記の「ブラヴォー・ノヴェンバー」を除いた3機のチヌークHC.1や6機のウェセックス等のヘリコプターが本船と共に失われた。

参考文献

  • 渡辺逸郎『コンテナ船の話』成山堂書店 2006年 ISBN 978-4-425-71371-4
  • 海洋協会『柳原良平編集 船の雑誌3 新しい海の王者コンテナ船』1972年
  • 海人社『世界の艦船』1982年8月号 No.310
  • 海人社『世界の艦船』1983年5月号 No.321
  • 海人社『世界の艦船』1988年3月号 No.390

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アトランティック・コンベアー」の関連用語

アトランティック・コンベアーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アトランティック・コンベアーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアトランティック・コンベアー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS