ハラムとは? わかりやすく解説

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ハラーム【(アラビア)Ḥarām】

読み方:はらーむ

アラビア語で「禁忌」の意》イスラム教教義禁止されるもの。例えば、豚肉食べ行為など。→ハラール


ハラム【Haram】

読み方:はらむ

イランにあるハラメモタッハル広場通称


はら・む【×孕む/妊む】

読み方:はらむ

[動マ五(四)

胎内に子を宿す妊娠するみごもる。「子を—・む」

その中に含み持つ。「矛盾を—・む」「帆が風を—・む」

穂が出ようとしてふくらむ。「麦が—・む」


ハラム・ハラル(はらむ・はらる)

イスラム教戒律違反している(いない)こと

唯一神アラー絶対的命令対し厳格に従うイスラム教では、豚肉食べたりアルコールを摂ったりすることなどが、聖典コーランにより禁止されている。

これらの禁止行為は「ハラム」と呼ばれ、ハラムを破った場合厳しく処罰される反対に戒律触れない行為を「ハラルと言う

豚肉食用にしないことは、イスラム教一つ特徴であるが、豚肉そのもの食べることはもちろん、原材料として調理に使うことさえ禁じられている。したがって豚肉一成分となるエキス使った場合でもハラムとされる

イスラム諸国では、食品豚肉使っていないこと、すなわち「ハラル」であることを保証するための表示義務付けていることが一般的である。安心してハラル」を行い、「ハラム」を犯さないためである。

イスラム教は、およそ10億人の信者がいるとされており、キリスト教仏教並び世界三大宗教一つ数えられる人口の9割をイスラム教徒占めインドネシアは、世界最大数の信者抱えている。また、イランのように、イスラム教国教国家宗教)としているところも存在する

(2001.01.10更新


ハラム

名前 Halam; Hallam

ハラム

読み方:はらむ

  1. 富有家ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作部・長野県〕

分類 長野県

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ハラーム

(ハラム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 10:11 UTC 版)

ハラームアラビア語: حرام‎, ラテン文字転写: ḥarām)とは、イスラーム教法学における5段階の義務規定(「義務」「推奨」「許可」「忌避」「禁忌」)のうち、「禁忌」範疇を指す言葉であり、また当該分類に相当する行為そのものをも指す。以下に挙げるハッド刑相当の行為から、死肉・豚肉食の禁止や果実のなる木の根本への放尿など非常にさまざまなものがあり、その償いも斎戒や喜捨などから、死刑相当まで非常に広い範囲におよぶ。

「禁止」の行為は来世で罰を受けるとされる行為である。したがって、クルアーン(コーラン)に自業自得という文言が多出するように、禁止行為の行為は行為者個人の選択によってなされたものと解釈される場合、行為者に対し来世においてその責任を引き受けさせるものである。しかしながら、中には直接に罰が規定されている、焚書窃盗強盗傷害背教姦通、姦通誣告のように、定められた通りの罰(ハッド刑)が支配者によって施行されるものがある。また意図的殺人および傷害に対してはキサース刑が科される。

禁止行為は各学派および各時代や地域によりイスラーム法学(フィクフ)による法規定にのっとって対応される。法規定には成立要件が指定されており、これを満たさなければ成立しない。法規定において一部の禁止行為に対しては償いが示されており、その場合は償いが行われる。これらの対応はムスリムの社会公益などを前提として総合的に判断することが要求されており、行為のおこなわれた状況や、罰によって引き起こされる影響を斟酌せずに一行為に対し一罰が科されるというような単純なものではない。

一方で日常生活上の必要から考えた場合、たとえば食物や礼拝に関わる禁止行為とそうでないもの(ハラール)の弁別が重要となる。その結果、現代においては通信手段の発達などにより、一般のムスリムがさまざまなことについて、法学者にその見解を尋ねることが頻繁となっている。法学者はそれに対してファトワー(宗教見解)を発行し、またまとめたかたちで新聞、雑誌、Webサイトなどさまざまなメディアを通してQ&A方式で示されるようになってきている。

ハラーム(禁止、非合法)という概念は、ハラール(許可、合法)と対になる概念としても存在している[1]。この「ハラール/ハラーム」2分法におけるハラーム概念は、上述の法規範の5範疇のひとつとしてのハラームとは別で議論される[1]。「ハラール/ハラーム」2分法はクルアーンの章句に典拠があり、預言者ムハンマドの時代から論点が明確であった[1]。法規範の5範疇はすべてイスラーム教徒の行為に関する範疇である[1]。これに対し「ハラール/ハラーム」2分法は、たとえば豚肉がハラーム(禁止)というように、モノや事項の合法/非合法を論じることが多い[1]。イスラーム学者の小杉泰は、餓死の危険がある場合にはモノとしての禁止にもかかわらず豚肉を食べることが許容されるという例を示し、モノに関する禁止と行為の禁止は次元が異なるという点を指摘する[1]

典拠


ハラム

出典:『Wiktionary』 (2021/11/26 14:39 UTC 版)

語源

アラビア語 حَرَام(arām)

名詞

ハラム

  1. (イスラム教) ハラーム

「ハラム」の例文・使い方・用例・文例

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