ハブレ元大統領とは? わかりやすく解説

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イッセン・ハブレ

別名:ハブレ大統領、ハブレ元大統領
英語:Hissène Habré

1942年生まれチャド軍人政治家1982年から1990年わたってチャドの第6代大統領として独裁政治体制敷いた反対派対す残虐行為知られており、「アフリカピノチェト」の異名もある。

イッセン・ハブレは大統領就任以前から、同じ反政府組織属していたグクーニ・ウェディ対立しており、1980年にはハブレ派とグクーニ派の内戦勃発した。グクーニ派がチャド北部拠点とし、リビアカダフィ政権支持得たに対してハブレ氏が率い政府軍は、カダフィ政権敵対関係にあったフランスおよび米国支援受けた内戦1980年代後半まで続いたが、1990年イドリス・デビクーデターハブレ氏が追放されたことにより、一旦終結した

イッセン・ハブレは大統領時代に、秘密警察組織とされる文書管理保安局DDS)」を設置し、グクーニ派をはじめとする反対派に対して多数拷問殺害行ったとされている。また、複数少数民族対すジェノサイド事例報告されている。イッセン・ハブレは1990年失脚した後、セネガル亡命したが、後任イドリス・デビ大統領設置した委員会1982年に、ハブレ氏による統治時代に4万人粛清20件の拷問があったとする報告書発表した

チャド裁判所2008年欠席裁判で、ハブレに対して死刑判決下したが、セネガル側が身柄引渡し応じず、拘束には至らなかった。その後2013年7月に、アフリカ特別法廷はイッセン・ハブレと側近らを、人道に対する罪などの罪状起訴するとともに身柄拘束したハブレ氏はアフリカの元国家元首他国裁判裁かれる初のケースとなる。また、2013年12月には国際NGO団体ヒューマン・ライツ・ウォッチが、13年わたってハブレ氏による人権侵害調査した結果をまとめ、「死の荒野」と題した報告書作成したことを発表した

関連サイト
チャド: ハブレ前政権は組織的に残虐行為を行っていた - ヒューマン・ライツ・ウォッチ



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