ハナの仲間・世界背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 01:13 UTC 版)
ハナが探している仲間とは、人間に対する調査隊で、絶滅しかかっている種の危機を打破するため、地球に「生殖」についての調査をしにきた。ハナの世界では、生殖機能を持つ人口割合が極端に低下している。(旧世ではファースト・セカンドも地にあふれるほどいたようだ。性交による生殖も行っていたとの文献がある。何故、このように極端な人口割合になってしまったのかは不明。)現在、ハナの世界で性交による生殖は固く禁じられている。 人間や動物の脳に同化すると、その人のいずれかの感覚器を著しく発達させてしまう。同時に、寄生された人間は「性」に対する意識が通常より、極端に薄くなってしまうことが知られている。黒川・四条が何の抵抗もなく不特定の人間と関係をもったのは、そのことにも起因していると思われる。(鶴見も行動は起こしていないものの、性に対する意識は薄い。) 生殖能力の高い順にファースト・セカンド・サード・フォース・フィフスの5段階に別れている。総人口約1億のうち、95%がフォース・フィフス。ファースト…人間でいう男性にあたる。特権階級をもつ。世界に7人しかいない。裏沼はその中で、もっとも若い個体・最高身分者。 セカンド…人間でいう女性。特権階級。人口の0.1%の存在。 サード…不完全なセカンド。普段はフォースと同じ無性体だが、1~3年に1度だけ排卵し、その前後のみ「女」化する。フォース・フィフスを指揮する立場。人口の4.9%。「上」を目指すサードはファースト・セカンドの身の回りの世話をすることが決められている。ハナの場合、裏沼の側付(そばづき=世話係)としての職務が与えられていた。 フォース…無性体。実質的な労働者階級。 フィフス…両性体。実質的な労働者階級。 相手の同意を得ずに同化することは固く禁じられているが、そのままでいると半日も命を保てない。例外として、命に関わる緊急時は、中で仮死に近い深い睡眠に入ることを条件に、無断で他者の脳に入ることができる。
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