ノルウェー沖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 14:40 UTC 版)
「ヴェンチャラー (潜水艦)」の記事における「ノルウェー沖」の解説
公試と錬成訓練完了後、ヴェンチャラーはノルウェー沿岸部を哨戒し、付近を航行する船舶や基地に出入りするUボートの捜索に従事した。 1944年3月2日、ヴェンチャラーはノルウェー沖でドイツの商船トール(Thor)を雷撃して撃沈した。4月15日には同じくドイツ船フリードリヒスハーフェン(Friedrichshafen)を、9月11日にノルウェー船ヴァング(Vang)をそれぞれ雷撃で沈めた。2日後にはノルウェーの商船フォルス(Force)に対して3本の魚雷を発射するが、魚雷は全て外れた。なおもヴェンチャラーは浮上して砲撃によってフォルスを沈めようとしたが、ドイツ軍の沿岸砲台から砲撃を受けたため離脱を余儀なくされた。 1944年11月11日、ヴェンチャラーはアンデネス(英語版)東方7海里(13km)のロフォーテン諸島沖において浮上航行中のU-771(英語版)を雷撃で撃沈した。 1945年2月9日、弱冠25歳のラウンダース艦長に率いられたヴェンチャラーがシェトランド諸島ラーウィックにあるイギリス海軍潜水艦基地を出て11回目の哨戒を行っていたこの日、ヴェンチャラーは海戦史に残る記録を打ち立てることになった。 ブレッチリー・パークでのエニグマ暗号解読によって得られた情報に基づき、ヴェンチャラーはフェイエ(英語版)周辺海域に送られ、U-864(en:German submarine U-864)の捜索・攻撃を命じられた。U-864は遣日潜水艦作戦の一つであるカエサル作戦(英語版)として、メッサーシュミット Me262のエンジン部品とV2ロケットの誘導装置、そして戦略物資である水銀65トンを日本へ運ぶ使命を帯びていた。
※この「ノルウェー沖」の解説は、「ヴェンチャラー (潜水艦)」の解説の一部です。
「ノルウェー沖」を含む「ヴェンチャラー (潜水艦)」の記事については、「ヴェンチャラー (潜水艦)」の概要を参照ください。
- ノルウェー沖のページへのリンク