ドイツのトルコ人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 05:13 UTC 版)
ドイツの民族集団(エスニック集団)の中で最も多いのがトルコ人である。彼らは西ドイツの高度経済成長期(1960年代)に、第二次世界大戦で失われた男性労働力を補うためにドイツとトルコの間で結ばれた雇用協定(1961年)に基づいて流入したのが始まりである。1971年の統計では65万人に達し、西ドイツの経済成長に貢献したが、1973年の石油危機(オイルショック)により労働者としての外国人の募集は停止した。 しかし、労働者として渡ったトルコ人男性が家族や親戚をドイツに呼び寄せたために1973年以降もトルコ人人口は増え続け、2003年末の統計によると1,877,661人のトルコ人が外国人としてドイツで暮らしている。 長らくドイツでは血統主義を採っていたため、トルコ人のドイツ国籍取得は難しかったが、2000年に国籍法が改正 され、2003年には約5,6000人がドイツで市民権を獲得している。それでも多くのトルコ人が市民権を取得しないのは、彼らがトルコ人としての強いアイデンティティを保持しているからである。 トルコ人の主な就業先は製造業やサービス業、石炭採掘などである。また、ベルリン市内のフリードリヒスハイン=クロイツベルク区(旧クロイツベルク区)はトルコ人集住地区として知られ、トルコ人向けの商店などもある。
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